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紙に描いた「日の丸」 足下から見る朝鮮支配

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フォーマット 書籍
発売日 2021年11月29日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784000615013
ページ数 244
判型 46

構成数 : 1枚

はじめに
朝鮮民主主義人民共和国のある海辺の町から
国境を行き来する人びと
足下から歴史を考える

凡 例

第一章 奪われた土地──日露戦争と朝鮮
カキ会社への怨み
ある日、突然やってきた日本軍
日露戦争と朝鮮
日露戦争下の土地略奪問題
永興湾の軍事基地建設と住民
【コラム1】 三・一運動

第二章 紙に描いた「日の丸」──天皇制と朝鮮社会
平壌の街で
天皇制・同化・差別
地域に入り込んだ監視──「即位の礼」の光景
三・一運動後の朝鮮社会と「日の丸」
朝鮮人にとっての天皇・天皇制
【コラム2】 植民地下の新聞

第三章 水俣から朝鮮へ──植民地下の反公害闘争
二〇一一年三月の水俣
チッソの公害
植民地でなぜ公害が?
チッソの朝鮮進出
工場・ダム建設と地域社会
チッソと地域支配
チッソと性買売
植民地下のセメント工場の公害事件
稷山鉱害事件
工場が設立された地域の状況
被害の実態と住民の抗議運動
住民の大規模な検挙
住民の全面的な妥協
日本公害史の再検討
【コラム3】 植民地期朝鮮の地方制度

第四章 忘れられた労働動員──棄民政策と荒廃する農村
韓国地方踏査
死ぬよりはよい
「過剰人口」?
斡旋数と斡旋先
「移動紹介事業」の準備過程
斡旋先の状況
一九三四年の斡旋
労働者斡旋の方法
労働者の収容難と賃金の低下
労働者に対する使用者側の不満
一九三五~三六年の斡旋
棄民政策としての「移動紹介事業」
朝鮮人労働動員はいつからはじまったか?
【コラム4】 植民地収奪と朝鮮農民

第五章 空き地だらけの都市──越境する人びと
清津の街で
「裏日本」という観念
空き地だらけの「都市」羅津
鉛筆道路
羅津建設事業の停滞
強権的な都市計画法令
市街地計画と住宅強制撤去
強権性の行き着くところ
羅津は「寒々とした地域」「ゴーストタウン」か?
朝鮮側にとっての地域社会とは
交易の拠点としての慶興
慶興にとっての地域発展とは?
植民地的に再編される慶興、そして雄基
雄基の朝鮮人地域有力者
下からの社会運動と新たな地域形成の試み
地域内部における支配とのたたかい
越境する抵抗
下からのエネルギーの行方

おわりに
「豚殺し」の歌
分かちがたく結びついた歴史
村々を想起すること
被害を問い直す
朝鮮人側にとっての世界
足下からの世界史を目指して


あとがき

  1. 1.[書籍]

植民地支配下の朝鮮でどのような暴力がふるわれ、日々の暮らしは変容したのか。人びとはどのように支配に抗い、破壊された社会関係の再構築をめざしたのか——土地の収奪や労働動員、「日の丸」の強制、頻発する公害とそれに対する闘争などを切り口に、支配をうけた地域とそこに暮らす人びとの視点から、支配の実態を描き出す。

作品の情報

メイン
著者: 加藤圭木

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