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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2021年12月03日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 誠文堂新光社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784416621523 |
| ページ数 | 224 |
| 判型 | B5変形 |
構成数 : 1枚
木版印刷とは
はじめに
第1章 木版印刷の歴史
1−木版印刷の誕生
印刷の起源
仏教の伝播とともに
日本への伝来
末法の平安後期に求められた摺仏
2−出版産業の勃興
出版の幕開け 鎌倉時代、室町時代
東アジアでの伝播、その後
3−浮世絵の登場
浮世絵の黎明期
振袖火事による江戸文化の再構築
「錦絵」の登場
4−浮世絵の最盛期
異才たちの登場
美人画と役者絵 喜多川歌麿、東洲斎写楽
人物から風景へ 葛飾北斎
5−京の木版画、江戸の木版画
京と江戸
その後の京版画
地域文化に根ざした「地方版画」
6−近代の木版画 商業と芸術
竹久夢二の功績
創作版画運動
創作版画と新版画/新しい芸術として
商品と芸術品
第2章 木版印刷の仕事
版元とともに歩んできた木版画
1−浮世絵
2−染色図案
3−巨匠たちの名画
商業印刷としての木版画
4−掛紙・短冊・便箋
5−京うちわ
6−初釜の扇子
7−寺社の縁起物
8−絵柄・文様・タイポグラフィ
9−手摺りの雑貨
第3章 木版画の制作技法
赤富士に見る、木版画の技法
浮世絵の制作工程
絵師・彫師・摺師の協業について
彫師の技法
摺師の技法
『冨嶽三十六景 凱風快晴』を彫る
版木四版七度摺り
『冨嶽三十六景 凱風快晴』を摺る
順序摺り
摺りの技法を知る
絵具のつくり方 /大きな面を摺る/小さな面を摺る
ぼかしの技法
あてなしぼかし/布ぼかし/ 空摺り
彫師・摺師が手入れする道具
絵具/バレン
第4章 現代木版画の意匠
第5章 これからの木版画
先人に学び、現代に求められる制作を続けることが、技術を更新する
国宝『孔雀明王像』を摺る
―世界最大級の複製木版画への挑戦
フランスに渡った浮世絵版木
―フランス国立図書館収蔵品の調査
日本印刷文化史上、最も美しい版本の復元事業
―「嵯峨本謡本」にみる職人技術の極み
クリエイターとコラボレーション
現在のデザインで広がる可能性
内田喜基 ×カンバラクニエ ×竹中健司
竹中木版 竹笹堂について
資料提供協力先/参考文献
おわりに
コラム
❶明朝体のルーツとなった日本で最初の『一切経』開版事業―宝蔵院
❷木版印刷の「版元」が担う役割とは―芸艸堂が受け継ぐ版木と伝統
❸古版木は「歴史の証人」だ―虎屋所蔵の版木から商業印刷としての役割がみえる
❹木版画を支える、職人を訪ねて
越前和紙 岩野市兵衛 和紙の里を訪ねて
京都の老舗工房による技法と歴史的な図版を用いて丁寧に解説した「木版画」の決定書。
「木版印刷」とは、木の板に刃物で凹凸をつくり、そこに色を付けて文字や図像を紙に写す技法です。
日本では浮世絵に代表される多色摺りによって、版数を重ねて色彩を組み合わせる技法が発展してきました。
また、出版・印刷物の歴史として、人間の生活とともに受け継がれてきた伝統工芸であり、いわば人間の生活史といえます。
機械印刷が主流になったいまでも、その木版印刷ならではの独特の風合いは紙にかかわるデザイナーやアーティストら多くの人を魅了し、さまざまな印刷物や作品に採用されています。
本書は、京都の老舗「竹中木版 竹笹堂」による、彫り、摺りを中心とした技術を丁寧な解説とともに紹介するとともに、江戸時代の浮世絵からはじまり現代の木版プリントまで、老舗ならではの貴重な資料を豊富に用いながら、日本の「木版印刷」の歴史をひもときます。
資料価値の高い内容でありながら、数々の図版と美しいビジュアルで、美術、工芸関係者はもちろん、若手作家やアーティストの参考になる一冊になっています。

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