この数年、セクステットやビッグバンドといったアンサンブル企画にも果敢 に取り組んできた大西順子。絶えず新たな挑戦を続け力を蓄積している中、トリオ・プロジェクトにも大きな変化が訪れた。2021年から井上陽介と吉良創太とのレギュラー トリオにパーカッションを加えたNEWカルテットを結成したのだ。
このたび、そのカルテットで臨む初めてのレコーディングとなるアルバム『Grand Voyage』が 生まれた。パーカッショニストの大儀見元が加入し、かねてよりその強靭なグルーヴがファンを魅了してやまない大西順子がさらに強力に進化。そして本作のスペシャル・ゲストして、小野リサが「Flor de Organdi」に作詞と演奏(歌とギター)で参加している。
物語を描くように強く美しいメロディで紡がれるオリジナル曲を中心に、大西が敬愛してやまないピアニストたちのレパートリー――ダラー・ブランドの「Kippy」やジェリ・アレン Printmaker s」、アーマッド・ジャマルの名演で 有名な「I Love Music」――がその展開をさらに豪華に彩る。 スペイン語詩の「Un Dia de Cielo Azul」も大西順子がセクステット作『 XII 』で発表した「Apple of My E ye」に、石塚隆充 と大儀見元による共作詩が施され、大儀見元の歌唱により新たな一面を見せている。
演奏:
大西順子(ピアノ)
井上陽介(ベース)
大儀見元(パーカッション)
吉良創太(ドラムス)
ゲスト:
小野リサ(ヴォーカル&ギター)
発売・販売元 提供資料(2021/12/16)
この数年、セクステットやビッグバンドといったアンサンブル企画に果敢に取り組んできた大西順子。絶えず新たな挑戦を続け蓄積してきたその力を最大限に発揮した、トリオ+パーカッションによるNEWカルテットの初アルバムが生まれた。2017年『Glamorous Life』以来となるトリオ・プロジェクトをベースに、パーカッションの大儀見元が加入し、かねてよりその強靭なグルーヴが特長の大西順子がさらに強力に進化。そしてスペシャルゲストして、小野リサが「Flor de Organdi」に作詞と演奏(歌とギター)で参加している。物語を描くように強く美しいメロディで紡がれるオリジナル曲を中心に、敬愛してやまないピアニストたちの名曲(ダラー・ブランド「Kippy」やジェリ・アレン「Printmaker」、アーマッド・ジャマルで有名な「I Love Music」)がその展開を彩る。大西自身が"初めての作曲法"と語る物語的創作、そして選曲による、壮大な冒険譚が幕を開ける。 (C)RS
JMD(2021/12/16)
クリエイティヴィティ溢れる活動で注目を集めるピアニスト、大西順子の最新カルテットによる初アルバム。レギュラー・トリオ・メンバーの井上陽介(b)と吉良創太(ds)にパーカッションの大儀見元が加わった、アグレッシヴでいて色彩感も伴うピアノとリズムが互いに扇動しあう力作。ジャケットのアートワークの大航海を想起させるような音楽が展開され、楽曲は大西自身のオリジナル曲が中心で、加えてダラー・ブランド、ジェリ・アレンの秘曲等を取り上げている。ゲストには世界的なボサノバ・シンガー、小野リサが1曲参加し、ノスタルジックな歌唱で魅了する。ライナーノーツはなんと村上春樹。
intoxicate (C)馬場雅之
タワーレコード(vol.156(2022年2月20日発行号)掲載)