今年1月に発表したKID FRESINOによる最新アルバム『20,Stop it.』のアナログリリースが決定した。
『20,Stop it.』は、FUJI ROCK FESTIVALをはじめ、多くのステージを共にしてきたバンド編成<三浦淳悟(bass / ペトロールズ)、 佐藤優介(keyboard)、斎藤拓郎(guitar, keyboard / Yasei Collective)、石若駿(drums / Answer to Remember, millennium parade, SMTK)、小林うてな(steelpan, keyboard, chorus)>を軸に制作した楽曲とKID FRESINOが制作したトラックを中心に構成されており、Seiho、jjj、ロンドンを拠点に活動するobject blueがプロデューサーとして参加。
また、共同で楽曲制作を行ったシンガーソングライターのカネコアヤノをはじめ、長谷川白紙、BIM、西田修大(guitarにて参加) 、Otagiri、Campanella、JAGGLAをフィーチャリング・アーティストとして迎えている。ゲストミュージシャンは、柏倉隆史(drums / toe, the HIATUS)、HSU(bass / Suchmos)、本村拓磨(bass / ゆうらん船, カネコアヤノバンド)、波多野敦子(violin, viola)、Maya Hatch(chorus)。ボーナストラックとして「No Sun」のtoeリミックスを収録している。ミックスエンジニアは浦本雅史(Soi Co.,Ltd.)、Anticipation Illicit Tsuboi、D.O.I.。
前作『ai qing』のアナログ同様、今回の制作においてもマスタリングを担当したUKメトロポリス・スタジオのスチュアート・ホークスによるハーフ・スピード・カッティングを採用。
配信、ハイレゾやCDの再生音源とは異なり、レコードの通常盤を遥かにしのぐ臨場感豊かなサウンドを体感出来る高音質なアナログ・レコードに仕上っている。
特殊ジャケットのデザインは山田悠太朗、ジャケット写真はFish Zhangが手掛けている。
発売・販売元 提供資料(2021/11/01)
『ai qing』に続く新作は、バンドとのライヴ/制作をメインとするここ4年余りの歩みが最良の形で結実を見た、まごうことなきキャリア最高作だ。バンド・メンバーを中心とするミュージシャンとのトラックはかつてなく精緻に研ぎ澄まされ、曲調によらずスリリング。そして自身やお馴染みのSeiho、JJJに加え、UKから制作に起用したオブジェクト・ブルーにtoeのリミックス、さらにはカネコアヤノや長谷川白紙などなどゲストとの絡みも字面以上。とりわけ、岡田利規との活動にFRESINOも大きく触発されたであろうOtagiriを迎えた"Lungs"は、彼の好演と相まって想像の斜め上を行く仕上がりを見せる。特筆すべき面々たちと手を携え、しなやかに辿り着いた、2021年初頭の最重要作。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.446(2021年1月25日発行号)掲載)