The Dream (Deluxe)

alt-Jが描く美しくて仄暗い夢と現の物語。
卓越したソングライティングにフォークからダブ・ステップまで様々な要素を取り入れたサウンド・スタイルで知られる、UKはリーズ出身のスリーピース・ロックバンドの待望の新作『THE DREAM』完成!今の世界を見つめながら、虚実と現実の間にある陰謀と美しさ、そして人間性に目を向け、パーソナルな物語も織り交ぜた繊細で大胆な楽曲群が並ぶ傑作がここに誕生した!アルバムの世界観を伝えるJoe Newmanの手書き歌詞も掲載した豪華ハードカバー・ブック仕様のデラックス・エディションも同時発売!

UKはリーズ出身のスリーピース・ロックバンド、alt-J。卓越したソングライティングにフォークからダブ・ステップまで様々な要素を取り入れたサウンド・スタイルで知られる彼らのニュー・アルバムが完成した。マーキュリー・プライズとアイヴァー・ノヴェロ賞を
受章し、グラミー賞にもBRITアウォードにも幾度もノミネートされた彼らにとって通算4作目となるスタジオ・アルバム『THE DREAM』。2017年の『RELAXER』に続く約4年振りとなる新作となるこのアルバムのプロデュースを手掛けるのは、彼らと長年コラボレートしているCharlie Andrewだ。

待望の新作『THE DREAM』は、陰謀、美しさ、そして人間性についてのアルバムであり、そこにはハリウッドやシャトー・マーモントにまつわる話や実際に起きた犯罪の物語、さらにはバンド・メンバーのパーソナルな瞬間が肩を並べている。作品全体を通して美しさと暗さが隣り合わせになっているだけではなく、時に同じ楽曲の中で混ざり合っているのだ。バンドの目を見張るような演奏は成熟味を増し、時に大胆な瞬間を見せつつも、芸術的な正確さを披露している。アルバムは前作『RELAXER』の大規模なワールド・ツアーからの休暇期間の後に制作され、ソングライターとして、またストーリーテラーとして成長したバンドの姿を反映したサウンドとなった。実際バンドは本作で歌詞はとても重要な位置を占めており、特にアルバムのキー・トラックとなる「Get Better」がそうであるように、美しい物語を紡ぐためにも大事な存在であるとも語っている。(1/2)

アルバムからの先行シングルとなる「U&Me」は、現時点までのalt-Jの作品の中で最も美しく、また率直な1曲だと言えるだろう。この曲は、ワールド・ツアーのサウンドチェックの合間を縫って制作されたが、バンドがロンドンに戻り、レコーディングした楽曲を聴き返した時、今までで最もダイナミックな作品になったと感じたという。
「自然と曲に勢いがついていたから、それをそのまま出すのがベストだと思った。俺たちはただそこにいただけさ」フロントマンのJoe Newmanはそう曲について語る。また楽曲は「親友たちとフェスにいったり、楽しい時間を過ごしたりすること、一体感を感じたり、人生でこれ以上に最高なことは無いという感覚」を意味しているとGus Unger-Hamiltonは説明する。大切な想い出を呼び起こすようなミュージック・ビデオはGusの兄弟、Prosper Unger-Hamiltonが監督を務めており、またalt-Jとしては初めて、バンドのメンバー全員がフィーチャーされている。

前作『RELAXER』 に比べ本作『THE DREAM』はよりリアルなアルバムであり、コロナウイルスの感染拡大以前から様々な大災害に見舞われていた今の世界からインスピレーションを受けた部分もあるという。
今の世界は奇妙な夢の中にいるようで、早くこの夢から目を覚ましてほしいと思う――alt-Jが描く美しくて仄暗い夢と現の物語。それが新作『THE DREAM』に描かれているのだ。

デラックス・エディションには、アルバムの制作過程でJoe Newmanが使用した歌詞ノートを再現したハードカバー・ブック型仕様となっており、アルバムの世界観やコンセプトをより深くつたえる内容となっている。(2/2)

Following a five-year gap between releases, English alt-rock trio Alt-J returned with something unexpected: a focused album with a handful of traditionally structured pop songs that some could say were radio-friendly. By no means a mainstream sellout, The Dream is the tightest attack the group have recorded to date, channeling their usual quirky tendencies into a clearer vision that veers between the comforting and the devastating. Loosely connected by tales of warm memories and cold crimes, these dozen tracks feature some of the bands most evocative storytelling, whether that involves frontman Joe Newman embodying a struggling thespian-turned-drug dealer ("The Actor"), a justified murderer ("Happier When Youre Gone"), or even a tech bro striking big with cryptocurrency ("Hard Drive Gold"). Alt-Js typical kitchen-sink approach to sonics hasnt weakened, whether theyre dropping a trance beat and fevered chanting onto pastoral acoustic folk ("Chicago"), recruiting an opera singer and harpsichord for a dramatic thumper ("Philadelphia"), or employing a barbershop quartet to back a spare Thom Yorke-styled dirge ("Walk a Mile"). In addition to the expansive opener, "Bane" (which cleverly utilizes the sound of a soda can cracking open on a nostalgic snapshot of summer love), other highlights include the radio hit "U&ME" and the aforementioned "Hard Drive Gold," a pulsing groover that might be one of the catchiest songs theyve written thus far. On the other end of the spectrum, "Get Better" is a tender heartbreaker that features the most crushing lyrics on the album, facing loss and death with such elegance that it rivals the most mournful moments from Elliott Smith and Bright Eyes. While the records extended coda is more fizzle than comedown, theres still plenty of beauty to be found in the latter third, and fans from all eras will find something to love at every turn. Their best since 2014s This Is All Yours, The Dream finds Alt-J in top form. Despite being so lyrically death-obsessed, the beauty and warmth coursing through the album make it full of life and absolutely human. ~ Neil Z. Yeung

リーズ出身の3人組バンドが5年ぶり4作目をリリース。前作『Relaxer』に続いて盟友チャーリー・アンドリューがプロデュースを手掛け、彼ららしいオルタナ・フォークを鳴らしつつ、これまでに比べて音数が少なくなった作りは良い意味でわかりやすくシンプルだ。ゆえに個々の演奏の熱量とメロディーの良さが浮かび上がり、どことなく崇高な雰囲気が漂っている。彼ら史上もっとも美しい作品と言っていいだろう。
bounce (C)赤瀧洋二