Live At The Troubadour

ロック史上最高のデュオ、ダリル・ホール&ジョン・オーツ。彼らが2008年5月、ハリウッドの伝説的ナイトクラブ、トルバドールで行ったライヴが2枚組CDで待望の復刻!「プライベート・アイズ」、「アウト・オブ・タッチ」、「サラ・スマイルズ」など大ヒット曲満載!円熟味溢れるミュージシャンシップが堪能できる大人のライヴ・アルバムが2枚組CDで再びファンの元に届けられる。

ロック史上最高のデュオ、ダリル・ホール&ジョン・オーツ。1970年代から数々の世界的大ヒットを世に送り出し、ロックの殿堂入りも果たしたスーパースターである。ブルー・アイド・ソウルからロック、ディスコにAORまで、時代に合わせて様々な音楽性を取り入れ、その親しみやすいメロディーで多くのリスナーを虜にしている。

90年代に入りダリルはソロ活動、ジョンはTV音楽製作などを手掛けるようになり、2000年代半ば以降はデュオとしての活動は限られるようになってくるが、2008年の5月22日&23日、彼らはハリウッドにある伝説的ナイトクラブ、トルバドールでライヴを行った。ジョニ・ミッチェルからエルトン・ジョン、ガンズ・アンド・ローゼスにビリー・アイリッシュまで、1970年代から現在に至るまで数多くのアーティストが出演し、数多の逸話を持つこのナイトクラブにホール&オーツが出演したのは、実に35年振り。彼らにとっては1970年代にオープニング・アクトとしてステージに立って以来、メイン・アクトとしての帰還となった。2時間近くにも亘るライヴで彼らは、自身のヒット・ナンバーをライヴハウス仕様のコンパクトなセッティングとアレンジで、アルバムとはまた違うレイドバックした雰囲気で披露した。セットリストには「プライベート・アイズ」や「アウト・オブ・タッチ」、「マンイーター」などのヒット・ナンバーだけでなく、初期アルバム『アバンデッド・ランチョネット』に収録され、それまでライヴで演奏されることのなかった「Had I Known You Better Then」やダリル・ホールのソロ・アルバムからの曲「キャブ・ドライバー」なども含まれており、彼らとバンドとの息の合ったパフォーマンスで会場を沸かせた。

この時のライヴは映像と音楽で収録され、2008年11月にCD+DVD作品としてリリースされ、翌2009年のグラミー賞ではアルバム収録曲の「サラ・スマイルズ」が最優秀ポップ・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)を受賞した。そのホール&オーツの円熟味溢れるミュージシャンシップが堪能できる本作が、オリジナル・リリースから約10年以上を経て2枚組CDとして復刻だ。

Daryl Hall and John Oates came back to the Troubadour to record and film the material for this combination CD/DVD 35 years after they played their first Los Angeles show at the club. Taken from performances on May 22 and May 23 of 2008, the 19 songs occupy two CDs, the accompanying DVD presenting a filmed document of the same versions of the tunes. Most of their biggest hits are executed, along with a few of their more warmly regarded lesser-known titles, like "When the Morning Comes," which was on their Abandoned Luncheonette album the year they first played the Troubadour. Hall & Oates had already issued some live recordings prior to this release, but for what it's worth, six of these songs were never before available on a concert release, including "Everything Your Heart Desires." The duo sing well and professionally as expected, and while the arrangements might be a little less fancy than those heard on the studio prototypes (it's a little odd to hear their guitars take such prominence on "Maneater," for instance), the backing of horns and rhythm section from their band creates a pretty full sound. With better and more definitive versions of the famous songs here having been long available elsewhere, it's hard to recommend this as a necessary purchase, though devoted Hall & Oates fans should be pleased. The well-filmed DVD differs from the CD, incidentally, in the inclusion of separate interviews with Hall and Oates about various aspects of their career, each lasting about five minutes each. ~ Richie Unterberger