クインシー・ジョーンズ、スティーヴィー・ワンダーアース・ウィンド・アンド・ファイアーといった様々な音楽的影響を散りばめたシークレット・ナイト・ギャングのデビュー作!!
ソウルフルなヴォーカルで魅了するケマニ・アンダーソンと、切れのあるサックス奏者として一目置かれるキャラム・コネルの2人が率いるマンチェスター拠点のバンド、シークレット・ナイト・ギャングがデビュー・アルバムをジャイルズ・ピーターソン主宰の名門〈Brownswood Recordings〉からリリース。
マンチェスターのジャム・セッション・シーンで経験を積みあげた彼らは、暗闇のなか閉鎖したままのオールド・トラッドフォード(マンチェスター・ユナイテッドFCの本拠地)でジャムセッションを行い、そのときの経験から自分たちのバンドを名付けたという。
そしてその後、ドラマーのマイク・ウィルソンと、プロデューサー兼エンジニアとして、ダルケミスことイヴォンヌ・エリスを招き入れた。
本作にはベースにウィルソンの同胞のジュヌロイが参加、ギターにはナイル・ロジャースのようなリズム・ギターを奏でるジャック・ダックハムが参加している。現代的でクロスオーバーな感覚が取り入れられた本作において、バンドはファンク、ソウル、ジャズ、ディスコなど様々なジャンルを新しい感性でミックスしている。
バンドはシック、クインシー・ジョーンズ、スティーヴィー・ワンダー、アース・ウィンド・アンド・ファイアーといった様々な音楽的影響をアルバム中に散りばめている。「Journey」はタワー・オブ・パワー風の楽曲となっており、「Lonely」はハード・ファンクなスタイルの楽曲で、アンダーソンの独特なヴォーカルスタイルが曲を通して輝いている。
「Fall in Love」と「Beautiful Days」では心地良いR&Bを展開し、「The Sun」ではスピリチュアルな領域まで到達している。そして「Wanna Be With You」と「Live Your Life」では、ジル・スコットやJ・ディラの影響を感じるネオ・ソウルを披露している。
国内流通仕様盤CDには解説書が封入。
発売・販売元 提供資料(2021/10/05)
ジャイルズ・ピーターソンにピックアップされたマンチェスターのライヴ・バンドが初アルバムを完成。最近のジャイルズ関連ではストラータの初作が現代ブリット・ファンクの快作だったが、こちらは同様のテイストもありつつ、より流麗なソウル寄りの作風が際立つ内容だ。キレのあるファンクや彼ら流のネオ・ソウルなどを、スティーヴィー・ワンダーの影響を感じるケマニ・アンダーソンの伸びやかなヴォーカルで披露していく爽快な一枚。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.457(2021年12月25日発行号)掲載)