中南米音楽の伝統とモダンなダンスフロア・マインドを融合した全く新しい未来のフォルクローレ・スタイルを打ち出し、ニコラ・クルースやチャンチャ・ビア・シルクイートらと共にシーンをリードしてきたエル・ブオが待望の新作を発表!
現在パリを拠点に活動するロビン・パーキンス a.k.a. エル・ブオ曰く、本作のコンセプトは「音楽をツールに、世界で最も美しい自然へと想像上の旅に出かけること」。封鎖された街、隔離された部屋の窓からいつも同じ風景、同じ灰色の空を眺めていることを余儀なくされたエル・ブオが、いつか訪れたいと夢見ている世界の9つの場所をテーマに作曲されているのだという。
アートワークには「私たちが破壊したものを嘆き悲しむというパラドックスと、私たちが救おうとしているもののビジョンを示す」とエル・ブオが評するキューバのアーティスト、トマス・サンチェスのドローイングを起用。きしむ氷から水中のマングローブ、山羊や野鳥の鳴き声、雨や川といった自然音にいたるまでのフィールドレコーディングをベースに、シンセサイザーやドラムキットを録音。それらをバーニー・クラウスよろしく、オーガニックでありながらヒプノティックな音楽へとラップトップで融合していったのだという。
緑豊かなテクスチャー、浮遊するメロディ、有機的なサンプリング、ゲストとして参加した SHIRAN、Aeve Ribbons、Sutarti によるエキゾチックなヴォイスとシンセが絡み合う前人未到のサウンドスケープ。あまりにも耽美的で、ときに神秘的ですらあるそのサウンドは、エル・ブオの新境地ともいえるだろう。
発売・販売元 提供資料(2022/12/06)
バリオ・リンドと組んだヒストリー・オブ・カラーでの初作からおよそ1年、南米産エレクトリック・フォルクローレの次代の旗手として注目を集めてきたエル・ブオのソロ新作が日本でのみCDリリース。今回はロックダウンによって自然から隔離された生活を元に、鳥や動物の鳴き声、さらには雨の音など自然の音を採り入れて制作されている。失われ続けている自然に対する喪失感と未来への希望を表現したアルバムだ。
bounce (C)長谷川義和
タワーレコード(vol.458(2022年1月25日発行号)掲載)