天空から降り注ぐオーガニックでアンビエントな魔法の音楽…
プログレッシヴ/エクスペリメンタル/アンビエント・ミュージックの先駆者的存在として知られる、故フローリアン・フリッケ率いるドイツが生んだ至宝、ポポル・ヴー。彼らが1983年に発表した、神秘性と神々しさに満ちたサウンドで中期の最高傑作との呼び声も高い名作『AGAPE AGAPE(邦題: アガペー・神の愛)』が、最新リマスター音源を採用したデジパック仕様CDとなってここに登場!
1970年に故フローリアン・フリッケを中心にドイツのミュンヘンで結成された、エレクトロニック・ミュージックとプログレッシヴ・ロックの先駆者の一つとして知られる至宝、ポポル・ヴー。初期のエレクトロなサウンドからよりオーガニックでアコースティックなサウンドまで、その多彩な表現方法で至上のサウンドスケープを奏でる彼らは、以降何世代にもわたって数多くのミュージシャンに影響を与え続けている。
彼らが1970年代から1980年代にかけて発表した、アコースティックでアンビエントな4枚の重要作品をコンパイルした豪華180グラム重量盤アナログ・ボックス・セット『VOL. 2 - ACOUSTIC & AMBIENT SPHERES』の発売に合わせ、同作収録の4枚のアルバムがデジパック仕様の最新リマスター音源を採用したCDとなってそれぞれリリースされることとなった。今回リリースとなるのは、73年の『SELIGPREISUNG(邦題: 聖なる賛美)』、ヴェルナー・ヘルツォーク監督作品『HERZ AUS GLAS(邦題: ガラスの心)』のサウンドトラックでもある77年の『COEUR DE VERRE(邦題: ガラスの心)』、83年の『AGAPE AGAPE(邦題: アガペー・神の愛)』、そして同じくヘルツォーク監督作品『COBRA VERDE(邦題: コブラ・ヴェルデ)』のサウンドトラックとなる87年の『COBRA VERDE』という4枚のアルバムだ。各アルバムにはそれぞれボーナス・トラックが1曲づつ追加収録されている。
『AGAPE AGAPE』(1983年作品)
1983年に彼らが発表したこの『AGAPE AGAPE』は、70年代から80年代にかけてのポポル・ヴーのクラシック・フェーズの終わりを告げる作品となった。この期間、彼らは自らの音楽的ヴィジョンを解き放ち、それぞれに特徴を持たせた数多くの作品を発表してきたのだが、今作ではその時期に開発した様々なスタイルをより複雑なアレンジで組み合わせ、その多様性に満ちたサウンドスケープを展開している。プリミティヴでありながら神秘性を併せ持つこのアルバムは、バンドのマスターマインドであるフローリアンも自身の最高傑作のひとつとして位置づけており、ファンからも中期を代表する名盤として高い評価を受けているアルバムだ。ボーナス・トラックとして収録されている「Circledance」は、このアルバムの雰囲気を完璧に引き立てていると言えるだろう。
発売・販売元 提供資料(2021/10/22)
Two years after the issue of Sei Still, Wisse ICH BIN, Agape-Agape (Love-Love) offers a deeper view of the same animal. Still utilizing a choir for Gregorian chant-like ethereal intensity -- though they sing in Byzantine scales -- pianist Florian Fricke, guitarist/percussionist Daniel Fichelscher, guitarist Conny Veit (who came back to the fold after a prolonged absence), and vocalist Renate Knaup delve deeply into the drone world of Fricke's sacred music muse. There are eight pieces on this set, the longest of which is the final one, "Why Do I Fall Asleep." But they are all of a single theme, even Fichelscher's "They Danced, They Laughed, As of Old," which is an extended retreatment of "Kleiner Kreiger" from the Einsjager & Siebenjager album. Fricke only comes to the fore on the title track with his shimmering, insistent mantra-piano, but the twin guitars of Fichelscher and Veit more than compensate elsewhere as they entwine and slip through and around one another. Once again, though the music might seem formulaic, it is in the subtleties and dynamics that Fricke's compositional growth is revealed, and Agape-Agape is a worthy, devastatingly beautiful outing. ~ Thom Jurek
Rovi