ブルース・ロックを鮮烈に更新した金字塔
アラバマ・シェイクス名盤2ndがデラックス盤リイシュー決定!!
アラバマ・シェイクスのグラミー受賞アルバムにしてブルース・ロックの音響をモダンに更新した金字塔『Sound & Color』がB面/未発表音源やスタジオ・ライヴ音源を追加したデラックス・エディションとして〈Rough Trade〉よりリリース!!
2015年4月にオリジナル盤が発売された本作は評判を獲得したデビュー作のソウルフルで骨太なブルース・ロックを深化させながら、プロデューサーのブレイク・ミルズ、エンジニアのショーン・エヴェレットと共に細部までこだわり抜かれたレコーディング作品として世界中で絶賛を浴び、全米では初登場1位を獲得。
ポール・マッカートニー、アデル、ボン・イヴェール、アレックス・ターナー(アークティック・モンキーズ)ら大物アーティストが賛辞を送り、米ピッチフォークが「カーティス・メイフィールド、エリカ・バドゥ、MC5、ザ・ストロークスの遺伝子が垣間見れる銀河系スタジアム・ソウル」と評するなど2015年を代表する名盤としてロック史に燦然たる足跡を残した。
今回のリイシューにあたり、「Sound & Color」、「Don't Wanna Fight」、「Gimme All Your Love」といった名曲揃いの本編に加え、未発表曲「Someday」とB面曲、今回初出となるCapitol Studioで録音されたライヴ・レコーディング音源4曲を含む計7曲のボーナス・トラックを追加収録し、ジャケットはグラミー賞受賞のアート・ディレクター、フランク・ハーキンスによる再構築された新装デザイン。
発売・販売元 提供資料(2021/09/30)
2012年のファースト・アルバム『Boys & Girls』が英米でゴールド・ディスクとなるヒットを記録。しかし、学生然としたアラバマ生まれの若者たちはその成功に安住せず、意欲的な作品を作り上げた。3年ぶりとなる彼らのセカンド・アルバムは、バンドの持ち味である60s~70sテイストのロックをベースにしつつ、実験的でオルタナティヴなムードも纏っていて、同時代性を強く感じさせる。アーシーなサウンドは熟練が必要だと言う人もいるが、そんなことはない。例えばニール・ヤングが何歳でバッファロー・スプリングフィールドをやっていたのか思い出すといい。アラバマ・シェイクスがやがてウィルコのような独自の立ち位置を確立するのではないか、と心から思えるような、スリリングな傑作だ。
bounce (C)吾郎メモ
タワーレコード(vol.378(2015年4月25日発行号)掲載)