El Camino (10th Anniversary Super Deluxe Edition)

『今アメリカで最も注目のロック・バンド』から『世界的なロック・バンド』へ――世界が絶賛したアルバムがデラックスに復活!圧倒的なグルーヴと時代を揺さぶるオールタイム・ロックで現シーンに堂々たる存在感を見せつけるザ・ブラック・キーズの勢いを感じさせる大傑作『EL CAMINO』が発売10周年を記念して最新リマスターのCD4枚組スーパー・デラックス・エディションで蘇る!

10年前の当時"今アメリカで最も注目のロック・バンド"から"世界的なロック・バンド"としての地位を確立した、ザ・ブラック・キーズ。
ブレイクのきっかけとなった全米No.2、グラミー賞3部門受賞アルバム『BROTHERS』(2010年作品)の成功を受けて2011年12月にリリースされたのが彼らにとって通算7作目のスタジオ・アルバムとなる『EL CAMINO』だ。オハイオ州アクロンで結成されたザ・ブラック・キーズが新たなホームタウンとしたアメリカン・ミュージックの聖地ナッシュヴィルにあるダン・オーバックのイージー・アイ・サウンド・スタジオで2011年春にレコーディングされたこのアルバムは、前2作(『ATTACK&RELEASE』、『BROTHERS』)のプロデュースも手掛けたデンジャー・マウスとの共同プロデュース作品。アップテンポなロックンロール・ナンバー「Lonely Boy」を始め「Gold On The Ceiling」、「Little Black Submarines」などのシングルを生み出した本作は、全米アルバム・チャートで初登場2位を獲得、2作連続全米No.2の快挙を達成する。また2013年の第55回グラミー賞では6部門にノミネートされ、「最優秀ロック・アルバム」「最優秀ロック・パフォーマンス」「最優秀ロック・ソング」の3部門を受賞した。アルバムはアメリカだけでなくUKでもBRITアウォードやNMEアウォードにもノミネートされ、バンドもNYCの殿堂、マディソン・スクエア・ガーデンでの初ライヴを実現させるまでになった。(しかもチケットはわずか15分ほどでソールド・アウトとなり続けて発表された追加公演もソールド・アウトになったという)

ザ・ブラック・キーズにとって間違いなく重要作品の一つになるである『EL CAMINO』が発売10周年を記念して最新リマスター音源で蘇る!CD4枚からなる"スーパー・デラックス・エディション"にはオリジナル・アルバムの最新リマスター音源をCD1に収録しているほか、CD2と3にはメイン州ポートランドで行われた未発表ライヴ音源を収録、さらにCD4には2012年のBBCレディオ1のZane Loweセッションからのスタジオ・ライヴ・セッションと2011年ハリウッドのElectro-Voxスタジオで収録されたセッション音源が収録されている。またパッケージには貴重な写真満載のフォト・ブックも収録されている。(1/2)

アメリカでダブル・プラチナ、UKやフランス、オランダなどでプラチナ、オーストラリアとニュージーランドではトリプル・プラチナ、そしてイタリアやスペイン、メキシコなどの各国でゴールド・ディスクを獲得した『EL CAMINO』の発売当時、ダン・オーバックはアルバムについて次のように語っている。
「演奏前におしゃべりはしない。レコーディングの前に練習もしない。その場のノリでやってしまうんだ。このアルバムは、ライヴで演奏する時に輝くだろうね。以前よりも更にストレートなロックンロールだし、生々しく、勢いがあって、基本に立ち返ったような作品だよ。」

時代を揺さぶるオールタイム・ロックで現シーンに堂々たる存在感を見せつけるザ・ブラック・キーズ。今やプロデューサーとしても活躍するダン・オーバックとパトリック・カーニーからなる唯一無二のロック・デュオの勢いを感じさせる傑作『EL CAMINO』の新たな魅力を再発見するアニヴァーサリー・エディションの登場だ。(2/2)

Picking up on the ‘60s soul undercurrent of Brothers, the Black Keys smartly capitalize on their 2010 breakthrough by plunging headfirst into retro-soul on El Camino. Savvy operators that they are, the Black Keys don’t opt for authenticity a la Sharon Jones or Eli “Paperboy” Reed: they bring Danger Mouse back into the fold, the producer adding texture and glitter to the duo’s clean, lean songwriting. Apart from “Little Black Submarines,” an acoustic number that crashes into Zeppelin heaviosity as it reaches its coda, every one of the 11 songs here clocks in under four minutes, adding up to a lean 38-minute rock & roll rush, an album that’s the polar opposite of the Black Keys’ previous collaboration with Danger Mouse, the hazy 2008 platter Attack & Release. That purposely drifted into detours, whereas El Camino never takes its eye off the main road: it barrels down the highway, a modern motor in its vintage body. Danger Mouse adds glam flair that doesn’t distract from the songs, all so sturdily built they easily accommodate the shellacked layers of cheap organs, fuzz guitars, talk boxes, backing girls, tambourines, foot stomps, and handclaps. Each element harks back to something from the past -- there are Motown beats and glam rock guitars -- but everything is fractured through a modern prism: the rhythms have swing, but they’re tight enough to illustrate the duo’s allegiance to hip-hop; the gleaming surfaces are postmodern collages, hinting at collective aural memories. All this blurring of eras is in the service of having a hell of a good time. More than any other Black Keys album, El Camino is an outright party, playing like a collection of 11 lost 45 singles, each one having a bigger beat or dirtier hook than the previous side. What’s being said doesn’t matter as much as how it’s said: El Camino is all trash and flash and it’s highly addictive. ~ Stephen Thomas Erlewine

全米3位を記録した『Brothers』から1年半ぶりとなる通算7枚目の新作。ソウル色の強かった前作に比べ、彼ら本来の持ち味であるガレージーなブルース・ロックを基調にしつつ、これまでになかったツェッペリン風のアコースティク・ナンバーなども収録されている。デンジャー・マウスの全面参加が功を奏したか、グッとポップになったのも印象的で、男気一辺倒から良い意味で抜け出した感が。
bounce (C)赤瀧洋二