洗練の極地を行く濃密なアンサンブルが誘う、甘美で幻想的なサウンドトリップ。総勢16名によるmama!milkの最高傑作、遂に完成! (C)RS
JMD(2021/09/28)
洗練の極地をいく濃密なアンサンブルが誘う、甘美で幻想的なサウンドトリップ!
総勢16名によるmama!milkの最高傑作、遂に完成!
ジャズやタンゴ、クラッシック、サントラ、民族音楽などの要素を多面的に表現するサウンドが人気の生駒祐子(アコーディオン)と清水恒輔(コントラバス)によるmama!milkの2021年作。
2019年から制作を開始して、デュオによるアルバム『your voice』、7インチシングル『Veludo』を挟み、2021年秋、遂に完成。
林正樹、曽我大穂、波多野敦子、小倉笑、Bun Imai、市原大資、守屋拓之、Gak Sato、井登友一、ふじおかやすこ、有村航平、杉原恵子、木太聡、加藤和也と総勢14名のゲストを迎え、惜しまれつつ閉館した東京の原美術館、京都の文化会館や劇場跡、大阪のプライベートギャラリー、遠く離れたそれぞれの部屋など、様々な場所での録音をまとめた大充実作です。音色、響き、間合い、旋律、そして、音から発露されていく情感や叙情性が、これまでとは別次元へと到達したことを高らかに告げるような演奏が繰り広げられる、新しいことが始まる予感に満ちた最高の1枚に仕上がっています。
イスタンブール、グラナダ、タンジェ、カサブランカ、ジョドプル、アーメダバード、タリン、マテーラ、アテネ、マラッカ、サマルカンドなど世界の文化・宗教がなだらかに連なる境界上の幾つかの街を旅して得たインスピレーションが多大な影響をもたらしたという作品で、持ち前の様々なエッセンスが混在する世界観を提示しつつ、"Japanese New Exotica”とも評されてきたmama!milkならではの国籍不明の異国情緒感が、音楽的かつ感性的な複雑さを超えて、優雅な退廃美とリリカルな郷愁を運んできてくれます。アコーディオンとコントラバスに加えて、ピアノ、フルート、二胡、声、マリンバ、テルミン、ヴィオラ、チェロ、トロンボーン、カヴァキーニョ等々、多彩な楽器で繰り広げられる洗練の極地をいく濃密なアンサンブルが、未知の国の風景や人々の営みを眺めているような錯覚へと誘い込む、甘美で幻想的なサウンドトリップを体感させてくれることでしょう。
実験性を孕むほどに、しなやかな官能性を帯びていく美しいサウンドに魅了されるmama!milkの最高傑作。聴き手の音楽の記憶をより豊かにすることを約束してくれるような名演がギッシリと詰っています。
発売・販売元 提供資料(2021/09/17)
デュオ編成のライヴ・レコーディング作品『your voice』に続いて届けられたのは、曽我大穂やBun Imaiなど総勢14名のゲストを迎えて制作した25 曲入りの大ヴォリューム盤。mama!milkの持ち合わせる無国籍で妖艶な個性が、ピアノやマリンバからヴォーカル、二胡、テルミンまでを動員するアンサンブルによって、より豊潤かつ多面的に展開されている。エレガンスを身上としながら不穏な緊張感も内包するサウンドは唯一無二。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.455(2021年10月25日発行号)掲載)