超絶技巧のベーシストであり、奇抜なファッションや底抜けに明るいキャラクターで大人気のサンダーキャットが、衝撃的デビュー・アルバムの10周年を記念し『Golden Age of Apocalypse (10th Anniversary Edition) 』をレコード・ストア・デイ限定で発売。
フライング・ロータスが全面プロデュースした本作は、ジャコ・パストリアスやスクエアプッシャー、レッチリのフリーにも勝るとも劣らないその超絶ベース・プレイはもちろん、自らの甘美な歌声を披露したメロウなソウル・チューンまで収録した珠玉の作品。
エリカ・バドゥ、ロナルド・ブルーナー・ジュニア、ドリアン・コンセプト、オースティン・ペラルタが参加する他、ジョージ・デュークの「For Love I Come」のカバーを収録。
憑った演奏スキルと並外れた宇宙的感性の両方を兼ね備える超ファンタジックな大傑作となっている。
発売・販売元 提供資料(2021/09/17)
スイサイダル・テンデンシーズのベーシストを担当し、エリカ・バドゥやスヌープ・ドッグのレコーディングに参加した経験もあるサンダーキャットことスティーヴ・ブルーナー。<ジャコ・パストリアスの再来>だと騒がれている彼のソロ・デビュー・アルバムを、アリス・コルトレーンの甥であるフライング・ロータスが送り出すというのは、何ともそそられる話じゃないですか。しかしてその内容は、超人的な手数、粘り気のあるファンクの魂が宿ったベースラインに思わずのけぞること必至。そして本来の意味でのフュージョン/クロスオーヴァーに果敢に挑み、その奥底にソウルをきっちり見せてくれるフライング・ロータスのプロデュース・ワークもまた冴え渡っている。これは年間ベスト・アルバム候補か!?
bounce (C)池田謙司
タワーレコード(vol.335(2011年8月25日発行号)掲載)