最後の"P"は『Potable Exotica』。細野晴臣や久保田麻琴、マーティン・デニーにアーサー・ライマンら、敬愛するエキゾチック・サウンドの名手からの影響はもちろん、カントリーやスワンプの要素をも取り込んだ、バラエティに富んだ楽曲を収録。 (C)RS
JMD(2021/09/29)
最後の「P」は『Potable Exotica』
細野晴臣や久保田麻琴、マーティン・デニーにアーサー・ライマンら、敬愛するエキゾチック・サウンドの名手からの影響はもちろん、カントリーやスワンプの要素をも取り込んだ、バラエティに富んだ11曲が完成。
最後の「P」はエキゾチカ。
2018年の2ndアルバム『The Peanut Vendors』はカントリー、2020年の3rdアルバム『Pのミューザック』はポール・マッカートニー、と全く毛色の異なる「P」を冠したアルバムを続けてリリースしていたポニーのヒサミツが、約1年半ぶりに、自称「Pの趣味趣味3部作」としてトリを飾る「P」を冠するアルバムを完成させた。
自身として4枚目のアルバムはその名も『Portable Exotica』。テーマはエキゾチック/トロピカル。昨今のコロナ禍の中で、ポニーのヒサミツ自身の演奏はもちろん、ゲストの演奏もそれぞれの自宅環境での録音を依頼し完成させたこのアルバムは、細野晴臣や久保田麻琴、マーティン・デニーにアーサー・ライマンら、尊敬するエキゾチック・サウンドの名手達からの影響はもちろん、カントリーやスワンプからの要素をも取り込んだ、制約の下で暮らす人々の想像力を刺激するような、バラエティに富んだ11曲が収録されている。
ゲストミュージシャンとして、自身も参加するバンドSpoonful of Lovin?のメンバーでもある谷口雄(1983、あだち麗三郎と美味しい水、ex森は生きている)、渡瀬賢吾(bjons、roppen)、サボテン楽団、そして元・森は生きているのドラマーである増村和彦、昨年解散したシャムキャッツのベースの大塚智之、1983等様々なジャンルで活動する高橋三太、妻であるザ・なつやすみバンドの中川理沙が参加。ミックスはアルバム全体としては初めてポニーのヒサミツ自身が全て担当し、マスタリングは中村宗一郎(ピースミュージック)が手掛けている。
また今作はTaiko Super KicksやAnd Summer Clubなどの作品を手がけるインデペンデントレーベルTETRA RECORDSからのリリースとなった。
発売・販売元 提供資料(2021/09/28)
1年半ぶりの4作目は、フォークやカントリー、スワンプ・ロックなど、ルーツ・ミュージック全般を射程に入れたアーシーで土臭いサウンドが特徴。アンサンブルの鍵を握るのは、森は生きているの鍵盤奏者だった谷口雄だろう。また、細野晴臣のトロピカル3部作に通じるエキゾチックで楽園的なムードも端々から滲む。牧歌的なメロディーや気の利いたアレンジはどこか長閑でのほほんとした空気を醸成している。
bounce (C)土佐有明
タワーレコード(vol.456(2021年11月25日発行号)掲載)