ザ・ラスト・シャドウ・パペッツでも活躍する、2000年代UKロックを体現するアーティスト、マイルズ・ケイン。彼ならではのエネルギッシュで粋な時代を超えたUKロック・サウンドが溢れる最新作『CHANGE THE SHOW』登場!!全UKロック・ファンに薦めたい傑作が誕生した――!
■ ザ・ラスト・シャドウ・パペッツではアークティック・モンキーズのアレックス・ターナーとともにフロントマンを務めている、2000年代のUKロックを体現するアーティスト、マイルズ・ケイン。ソロ・アーティストとしてもキャリアを積み重ねている彼だが、2018年発表の『COUP DE GRACE』に続く自身通算4作目となるソロ・スタジオ・アルバムを完成させた。
新型コロナウイルスの感染拡大によるパンデミックで、UK全土がロックダウンとなっていた中に制作されたという最新作『CHANGE THE SHOW』。「このアルバムは自分をじっくり見詰めなおしていた中から生まれたものだ。想定外の時間がたっぷり出来ちまったからね」アルバムについて彼はそう語る。「最高潮の時や超どん底の時期、白昼夢や、真の友達、そして深い想いについての曲を作ったよ。自分に正直にあり続けながら、来るべき未来を自然に待ち受けようとする心構えを学んだ。それがこの自分が感じるところの高揚感あふれるアルバムに繋がったと思う」
アルバムのきっかけとなったのは、マイルズがUKのサイケ・ロック・デュオ、Sunglasses For Jawsと、彼らのロンドンはハックニーにあるスタジオで、気取らないセッションを行ったことから。彼らの作り出すパワーと音楽の趣向や知識に大きな刺激を受けたマイルズは、自分が年を取ったと初めて感じたという。
そうして完成した『CHANGE THE SHOW』には、意外とも思えるコリーヌ・ベイリー・レイとのデュエット・ナンバー「Nothing's Ever Gonna Be Enough」も収録されている。そしてアルバムからのファースト・シングルとなる「Don't Let It Get You Down」は、同郷ウィラルのレジェンドであるコメディアン/俳優、ポール・オグレイディのサンプルを取り入れながら、マイルズ・ケインらしいエネルギッシュで粋なUKロックを聴かせてくれる。
待望の新作『CHANGE THE SHOW』は、ベテランからニュー・カマーまでマイルズ・ケインの全ファンが待ち望んでいたアルバムとなるに違いない。どこを切ってもマイルズ・ケインと呼べそうなこのアルバムは、過去の作品の流れを受け継ぎながら、マイルズが受けてきたクラシック・ロックやグラム・ロックの影響を取り込み、さらにモータウンやソウル、そして50年代のR&Bサウンドにも深く傾倒したサウンドとなっている。マイルズ同様、チャーミングな本物感溢れるこのアルバムは今時流行りのポップ・ミュージックとは一線を画す、すべてのUKロックを愛す人々に薦めたい、時代を超えた普遍的な魅力に溢れた作品だ。
発売・販売元 提供資料(2021/10/29)
ラスト・シャドウ・パペッツのフロントマンでもあるシンガーのソロ4作目。過去作で聴けたビートの効いたUKロックの感覚を残しつつ、今作はモータウンやスタックスをはじめとする60 年代のソウル・ミュージックへの愛情が随所に感じられる内容。ゴキゲンでキレのあるヴォーカルが最高で、楽しんで歌っているのが聴き手に伝わりますね。コリーヌ・ベイリー・レイも参加し、見事な歌声を披露してます。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.459(2022年2月25日発行号)掲載)