1st ALBUM『FAST&SLOW』から1年。MULBEがHIP HOPの存在する理由を問い飛ばす。2nd ALBUM『LIFEGOES ON』が2022年3月23日にリリース。 (C)RS
JMD(2022/02/25)
1st ALBUM『FAST&SLOW』から1年。MULBEがHIP HOPの存在する理由を問い飛ばす。2nd ALBUM『LIFEGOES ON』をリリース。
長引く緊張感の中、MULBEは手を広げ、足を延ばし音を探す。音の中に潜り込み、言葉を探し続ける。
多くの人の祝福の中リリースされた1stALBUM『FAST&SLOW』。リリース後、LIVE/現場での活動が難しい状況下、MULBEの生活とそれが生み出してきたものを記す為にも、2ndALBUMの制作を始めた。2021年夏にはN.E.Nとしての活動休止を宣言、新たなステージへとENTER。濃すぎるメンバー達と情報を共有し、少しでも先へと歩を進める。予測のつかない出来事にも重心を低く、足元の確認を怠らず、スタジオに現場に向かい仲間と共にベストを目指しセッションを続ける。
daichi (Midnight Meal Records)によるアートワークがMULBEの新たな面を映し出す。(前作ではwackwack、前々作ではKACと、MULBEの作品は毎回アートワークにも注目だ。)
進化したZKAによるMIXINGとMASTERINGが、そのSOULを高い解像度で音にする。
HIP HOPが彼にとって必要な理由はHIP HOPが存在する理由でもある。ガラスを踏み鳴らし爆音で揺らす。この世界は続いていく。
Producerには1st ALBUMに続いてMASS-HOLE(Midnight Meal Records/WDsounds)、DJSCRATCH NICE、NAGMATIC(DLIP RECORDS)、RUFFが参加し、2ndでは16FLIP(Dogear Records)、B.T.REO、LAF(PRIDE MONSTER FAMILIA)、SG THE KOOLEST、Tatwoine、呼煙魔、1Co.INRや意外なところでは熊井吾郎と新たなセッション。
客演にはISSUGI(MONJU/Dogear Records)、MIKRIS、鎮座DOPENESS、J.COLUMBUS(WDsounds)、YUKSTA-ILL(RC SLUM)、MASS-HOLE&Village O.GによるKINGPINZ、FREEZ(RAMB CAMP)が参加し、MULBEにしか実現出来ないメンバーとの大切な時間を一枚のALBUMに詰め込んだ。
細部へのこだわりとでかいノリ。野暮なことはなし。つまりAUTHENTICなHIP HOPがパンパンに詰まった2ndは景色の中に必要なピースとなる。
生きていれば、上がる時も落ちる時もある。だから焦らず、LIFE GOES ON。
発売・販売元 提供資料(2022/02/24)
D.D.Sとのユニット、N.E.Nでも知られるMULBEの2作目は、前作に続くMASS-HOLE、DJ SCRATCH NICEらから熊井吾郎、16FLIPにまで至る制作陣と、ISSUGI、YUKSTAILL、鎮座DOPENESSらの客演を得た一作。煙で煮しめたような語り口はNAGMATICのビートと渡り合う"BORDER LINE"や、MASS-HOLE製のアーシーなオケに客演のMIKRISも濃ゆく絡む"BURN UP"など重たいビートで鈍い光を放つ。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.460(2022年3月25日発行号)掲載)