前作「Night Flow」はCDショップ大賞に選出。ポケモン音楽クラブとしてテレビアニメ『ポケットモンスター』のエンディングテーマも手掛ける「パソコン音楽クラブ」が約2年振りとなる3rdフルアルバムをリリース!!1980年~1990年代のシンセサイザーを駆使しながら現在進行形のポップミュージックを奏でる2人組の最新作。 (C)RS
JMD(2021/11/19)
パソコン音楽クラブが3rdアルバム「See-Voice」を発売する。
「水」と自分たちの内面を重ねることをテーマとした今作は、インスト・歌物合わせて14曲入りとなる2年ぶりのフルアルバム。
ゲストボーカルに弓木英梨乃, 川辺素(ミツメ), 猪爪東風(ayU tokiO), Tokiyo Ooto(And Summer Club), unmo, Sagesaka Tomoyuki(isagen)の6人を迎え、各楽曲で統一されたコンセプトを表現している。
マスタリングはレイ・ハラカミ「unrest」のアナログリマスタリングなども手がけるAUTORA/TANZMUSIKの山本アキヲ。
発売・販売元 提供資料(2021/09/13)
2年ぶりとなる3枚目のフル・アルバム。近年、数々のリミックス仕事で披露してきたように器用で手札が多い印象の彼らだが、アルバム・タイトルが示すように〈声〉に重きを置いた本作でも弓木英梨乃や川辺素(ミツメ)らを招いた歌モノにおけるヴォーカリストの際立たせ方がやはり抜群で、凝ったダンス・ミュージックの手法を随所に忍ばせながらもポップスとして成立させているのは流石。合間のインストも粒揃いで飽きさせず、全編に漂うノスタルジックでオリエンタルなムードは昨今のシティー・ポップ的な諸々とはまた違った意味で存分にエモい。さらに"潜水"や"海鳴り"といった曲名やジャケ写は〈海〉のイメージを強く喚起するもので、青く深いサウンドスケープは夏の海にも冬の海にもよく合いそう。
bounce (C)野村有正
タワーレコード(vol.455(2021年10月25日発行号)掲載)