ヒストリー・オブ・ダディ竹千代&東京おとぼけCATS-表面-

【CD1】
初シングル「電気クラゲ」(1978)は、植木等+寺内タケシ+ブラスコントラクションにリッチー・ブラックモア風味な快作、そのB面「なかよし音頭」はファンク音頭。3rdシングルが隠れシティポップ名曲、山下達郎による「偽りのDJ」。1stアルバムよりはライブでの人気曲を4曲、ハード歌謡「銀座カンカン娘」のハードロック・カバーに竹内まりやが参加した「夕方フレンド」など。2ndアルバムは、プログレッシブロック的な展開にジャズファンクやエキゾチックな要素もある名盤。1981年、ツービートのバックを務めダディ竹千代がアルバムをプロデュース、そのシングル2曲も収録。

【CD2】
2度目の再結成時に音楽やプロデュースを担当したWAHAHA本舗婦人部・電脳芸者ガールズ(久本雅美、柴田理恵など)の「恋愛ドレミファ娘 平成芸者ガール」、人気アニメ「きんぎょ注意報」のサントラ(歌はみそらどれみ、ウシャコダ藤井康一、ギターに四人囃子の佐藤ミツル参加)、西原理恵子のマンガのイメージアルバム「まあじゃんほうろうき」(小島武夫名人による歌も!)から選曲。そして名盤中の名盤「伊賀の影丸」から4曲収録した。

ダディ竹千代(Vo)
なかよし三郎(B)
キー坊金太(G)
ダニエル茜(G)
そうる透(Dr)
はまぐり三太郎(Key)
ボーン助谷(Tb)
ほか

【ダディ竹千代&東京おとぼけCATS】
カルメン・マキ&OZの作詞(と一部作曲)とマネージャーをしていたダディ竹千代(加治木剛)を中心に、なかよし三郎(児島三郎)、キー坊金太(来住野潔)、そうる透(萩原敏夫)、はまぐり三太郎(田代修二)、ボーン助谷(池谷明広)らテクニシャン揃いのミュージシャンが集まり、1976年にダディ竹千代&東京おとぼけCATSを結成。1978年「電気クラゲ」でレコード・デビュー。1980年に香港録音による1stアルバム『First』、翌81年2ndアルバム『イデオット・プロット』をリリースし翌82年解散。1984年の再結成では岡井大二(四人囃子)がドラムを務め、1992年の再結成時にスタジオアルバム『伊賀の影丸』を発表。現在までに自主制作による未発表曲集1枚やライブアルバム2枚がリリースされている。活動初期より渋谷屋根裏で定例ライブを行い(屋根裏動員記録ではトップとなった)、キー坊金太による英米有名ギタリストの擬態奏法ともいうべき弾き真似や、なかよし三郎によるしゃもじから納豆、豆腐など異物を使ったチョッパーベース演奏など破天荒で過激なパフォーマンスで出入禁止となったライブハウスが続出した。流行や仕掛けに一切リンクすることなく、これまで前例のなかった“ロックでお笑いをやる”こと、あくまでロック・バンドであることに挑み続け、ファンク・バンドとしては知られているが、独自のクロスオーバー感覚で、ラテン、タンゴ、レゲエからインドやアラブまで多種多様なリズムや旋律を取り入れた実験的なバンドであった。山下達郎や桑田佳祐など業界内のファンも多い。

伝説的バンドのベスト!タツロー&まりや参加!
カルメン・マキ&OZの作詞とマネージャーをしていたダディ竹千代(加治木剛)を中心に構成されたバンド。お笑いをやるロックバンドというプライドを持ち続け、ファンクバンドとしての腕前も随一、そして攻めたライブパフォーマンスはライブハウス出禁続出というぶっ飛びエピソードもあり!本作は全盛期と再結成時から選曲した2枚組ベスト。山下達郎が珍しく詞先で提供した(9)をはじめ竹内まりや、桑田佳祐ら実力派をひきつけた実験的でバラエティに富んだ独自の感性を刺激するコミックバンドをご堪能あれ。
(C)渋谷店:山内 慶一郎

クレイジー・キャッツ+フランク・ザッパ=ダディ竹千代&東京おとぼけCATS!全盛期(1978～1981)と再結成時(1990～1992)のメジャー発売のシングル、アルバム、参加アルバムから選曲したベスト・アルバムが2枚組CDで発売。山下達郎が書き下ろした美メロ傑作「偽りのDJ」や竹内まりや参加曲などを収録した決定盤。 (C)RS