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クラシック
CD
ジェズアルド: マドリガーレ集 第5巻
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5.0

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商品の情報

フォーマット

CD

構成数

1

国内/輸入

輸入盤:国内流通仕様

パッケージ仕様

-

発売日

2021年09月24日

規格品番

NYCX-10241

レーベル

SKU

4589538771546

作品の情報
商品の紹介
彼らだからこその真相に迫る、作曲家晩年の異形の和声感覚再び

2013年の『レスポンソリウム集』(LPH010)、2016年の『マドリガーレ集 第6巻』(LPH024)に続き、ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの厳選メンバーによる、ジェズアルド晩年の異形の傑作三部作の録音が遂に完結しました。ナポリ王国の貴族として生まれ、最初の結婚で妻の不義密通に怒り相手方の男とともに惨殺させたことで有名なカルロ・ジェズアルドは、晩年に偏執狂的細密さで独自の和声語法を追求し、同時代の音楽の通念を大きく踏み越えた作風に行きつきました。亡くなる前には極度の被害妄想と人間不信に陥り、居城にこもりきりで、第5・第6マドリガーレ集と『レスポンソリウム集』は印刷業者を印刷機ともども城に呼び入れて楽譜刊行したほど。後世の感覚では歪んだ不協和音だらけの音楽とも感じられるこれら3つの曲集でも、本盤の『マドリガーレ集 第5巻』は20世紀にストラヴィンスキーがいち早くその魅力に開眼、自作品にも引用したことで知られています。通常の合唱でも用いられる4声部に加え、さまざまな音域で自在な動きを見せる第5パートを加えての全5声部からなる音作りの綾を丁寧に読み解き、歌詞も十分に読み込んだ細かな解釈をもって、驚異的な演奏能力で異質な和声感覚の真相に迫り得るのは、ハーモニーを徹底しておろそかにしないことで有名なヘレヴェッヘが、少数精鋭チームとともに正面から臨んだからこそ。「残された人生は本当に必要と思える曲としか向き合わない」と言明した古楽合唱の名匠が放つ、決定的と言ってもよい新名盤の誕生です。

国内盤には日本語解説付 解説・歌詞日本語訳…白沢達生
ナクソス・ジャパン
発売・販売元 提供資料 (2021/08/06)
2013年の『レスポンソリウム集』(LPH010)、2016年の『マドリガーレ集 第6巻』(LPH024)に続き、ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの厳選メンバーによる、ジェズアルド晩年の異形の傑作三部作の録音が遂に完結しました。 (C)RS
JMD (2021/08/14)
収録内容

構成数 | 1枚

合計収録時間 | 00:00:00

【曲目】
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):
マドリガーレ集 第5巻(1611)
1. あなたは嬉しそうに歌う、だが
2. 見ていなければ死ぬこともない
3. どこかへ行ってしまえ、わが溜息よ
4. いとも麗しきわが命の君よ
5. おお、悲痛なる喜び
6. どういうことでしょう、婦人よ
7. この上なく幸せな夢とは
8. あなたにとっても、私の苦悩が悩みの種なら
9. わが命にも等しい、その両の眼よ
10. 悩み衰える者がいる、現世からの去り際に
11. 情けをください、と私は泣き叫ぶ
12. おお、あなたはなんと幸福なのでしょう
13. 急ぎ集まれ、恋人たちよ
14. その両目の涙をぬぐってください
15. 私を殺すのか、なんと残虐な人よ
16. ああ、その美しい胸を隠してください
17. 飽くことを知らぬかのごとく
18. しかしあなたは、この容赦ない痛みの元なのだから
19. ああ、なんと暗い昼の光
20. あなたが去るなら、私も留まるのは止そう
21. 好きです、わが命にも等しい方!と

【演奏】
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
ミリアム・アラン(ソプラノ)
バルボラ・カバートコヴァー(メゾ・ソプラノ)
ジェイムズ・ホール(カウンターテナー)
ベネディクト・ハイマス、トレ・トム・デネイス(テノール)
ジミー・ホリデイ(バス)
トーマス・ボイゼン(リュート)

フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)

【録音】
2020年9月
カルメル教会、ヘント(ベルギー北西部ヴェスト=フラーンデレン州)
    • 1.
      [CD]
カスタマーズボイス
総合評価
5.0
★★★★★
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(2)
    評価する:
★★★★★
★★★★★
投稿日:2023/09/08

D.スカルラッティの曲を聴き重ね、上昇のフレ―ズの仰角の情感が魅力的だと気づいた夜、その日はジェズアルドの誕生日だった。

D.スカルラッティの曲は、喩えるなら、

視線の投げかけ方が魅力的というか、顔の角度が微妙で美しい感じなのだ。ポルポラ先生の作品は、気持ちや局面の臨界の動きが美しい。風の動きとピタリと連動している如くのものには驚嘆する。

とにかく、ナポリに繋がる作曲家は強い磁力をもつ抗い難い魅力で、惹き付けられて止まない。

そして、ジェズアルドを聴くことにした。耳をひらく歌唱を探し、本録音を選ぶ。女声高音部が美しく的確だと感じたからだ。声部の重なりや動きも綺麗に層を成し耳に心地よい。歌謡曲が好きな夫に、突然聞かせても「きれいじゃん」と言うほどだ。

私の古楽鑑賞歴は10年以上だが、音楽修辞学など未だに学び得ず、ディスク枚数ばかり重ねる年月となった。蘊蓄より先に聴きながら感じとっていく方が好きなのだが、鑑賞の質向上を願うと理論も大切だ。

“後世の感覚では不協和とも感じられる独特の和声のニュアンス”(CD帯の紹介文より)は、何を表現しているのか。例によって、必要とされる音楽の専門知識に乏しい中で聴いて感じたことは、日常と非日常の境の感覚、気配の切り替わる臨界線、またはその移行に伴う感覚、齟齬から生じる響き、わずかな裂け目から射す光、または皮膚感覚の異なる空気感。つまり、様々な「際」の表現として私には感じられる。

全歌詞が恋愛詩で、正対すると辛いが、多義的にも読める普遍的な表現は心に届く。

ヘレヴェッヘ氏指揮の本録音は、各作品世界の”詩的空間の多層性”(エリス俊子)を各声部の的確な歌唱で美事に表現されていると、私には感じられた。耳をひらき気づきを与えてくれる演奏や歌唱に滅多に出会えないので、当然とするのは躊躇われ、特筆した。

因みに、Tr.14〈その美しい両目の涙を〉を管弦楽向けにストラヴィンスキーが編曲した〈Monumentum pro Gesualdo〉も動画で聴いてみたが、私には圧倒的にジェズアルドの本歌の方が充実していて美しく聞こえる。彼の先進性や普遍的な現代性と特異性からは高い芸術性を感じる。

カルロ・ジュズアルドCarlo Gesualdoの祥月命日(1613年9月8日)に。

★★★★★
★★★★★
投稿日:2023/07/22

良き

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