SPICE。ジャマイカ出身。現在のダンスホール&レゲエ・シーンを代表するトップ・スター。
00年代にジャマイカ・ダンスホール・シーンに登場。猛スピードで展開、浮き沈みが激しく、男性アーティスト&プロデューサー達を中心としたハードでタフのシーンの中で、その卓越したDeeJayスキル、強力な歌声と声量で女性の視点と視線に立ったリリック(シリアスでコンシャスなメッセージから、エロでナンセンス、コミカルでユーモアに溢れた「全てのトピック」)を楽曲にして絶大な支持を獲得。その圧倒的なステージ・パフォーマンスとド派手な衣装と容姿、ファッションも武器にシーンの頂点に君臨し続ける「ダンスホール・クイーン=女王」。
2009年にVP RECORDSと契約。以来約10年、待望のデビュー・アルバム『10 / テン』が遂に登場。自身の誕生日=8月6日に配信先行リリース&US8月27日にCDリリース。
そのキャリアと実績を思えば「遅れたデビュー・アルバム」。そのリリースのきっかけとなったのはSHAGGYの存在。説明不要のスーパースターが参加した「Go Down Deh」の本年の世界的大ヒットがリリースを後押し。SHAGGYは本作でも制作・プロデュースの中心的な役割を果たし、また新たにコラボ曲「Bad Girl」を制作・収録するなど全面的にSPICEをサポート。
アルバム・タイトル『10』はデビュー・アルバムをリリースするまでに掛かった時間、必要とした経験の時間、SPICE自身の様々な葛藤と苦悩の時間、その10年を表したもの。
全15曲。「Go Down Deh」は勿論、デビュー・アルバムではあるがほぼ全てが新録・録り下ろし楽曲で構成。シーンでの本格ブレイクを決定付けた「So Mi Like It」と昨年末に公式リリースされた大人気ヒット曲「Frenz」以外は全て「現在のSPICE」を提示した最新ダンスホール・アルバム。ダンスホールをレペゼンする女王が世界に向けて放つ現在のダンスホール・アルバム。制作はSHAGGYを中心として、ダンスホール・シーンのトップ・プロデューサー達に加えて、ジャンルを超えたゲスト&制作陣が多数参加。
SPICEは「Go Down Deh」の大ヒットに合わせてUS&UK主要TV番組に続々と出演、どちらの国でもナショナル・チャートにランク・イン、オフィシャル・ビデオは2000万回再生を更新、ストリーミング再生回数は億単位に突入中、国内でも好セールスを継続中で、ダンスホール&レゲエを超えて展開中。同曲での人気と認知を受けて絶好のタイミングでのアルバム・リリース。今夏の最重要リリース作品であると同時に本年度を代表するダンスホール&レゲエ作品の登場。
発売・販売元 提供資料(2021/09/01)
00年代にジャマイカのダンスホール・シーンに登場し、浮き沈みの激しいシーンを卓越した実力によってサヴァイヴしながら勝ち上がってきた〈ダンスホール・クイーン〉が、遅れてきたファースト・アルバムをいよいよリリース! 表題はVPと契約するもマネージメントとの問題などから計画が棚上げになってしまった〈10年〉を意味するそうだが、その内容は10 年間の躍進と進化を十分に窺わせるヴォリューム満点の一枚になっている。ショーン・ポール&シャギーというインターナショナル・スターを迎えた"Go Down Deh"をはじめ、代表的なヒット"So Mi Like It"、BLM 運動を主題に14歳の息子をフィーチャーした"Po-Po"など、硬軟自在なトピックの幅広い楽しさと圧倒的にパワフルな歌い口が堪能できる傑作!
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.453(2021年8月25日発行号)掲載)