| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2021年07月30日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 小学館 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784093801195 |
| ページ数 | 384 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
第一章/廣瀬中佐と乃木大将――意図的に作られた「軍神」と「無能説」
決して「傲慢」とは言えない大国ロシアの対日開戦理由/大人と子供の違いがある西洋と日本の「暗号」に対する伝統/外交暗号解読の事実を「敵国」日本に漏らしたロシアの大いなる「油断」/日本の「外堀」を埋め窮地に追い込む「露館播遷」の再現/ロシア艦隊への「夜襲」「閉塞作戦」にことごとく失敗した日本海軍/ロシア軍の手で丁重に埋葬された広瀬少佐の遺体/戦前マスコミ=新聞が軍部と作り上げた「軍神廣瀬中佐」/一般大衆を信用しないマスコミ人の歪んだエリート意識/軍人である前に「理想的な日本人」であった広瀬武夫という男/陸軍が海軍に対抗して「意図的に」作り出した「軍神橘中佐」/与謝野晶子の「反戦詩」に見える軍部が「軍神」を必要とした理由/ロシア海軍きっての名将はなぜ「油断」したのか?/「不沈艦」を「黄色人種」に沈められたロシアが受けた「宗教的ショック」/期待した戦果を挙げられなかった「名作戦」丁字戦法/乃木希典は「最後の忠臣」か? それとも「無能な軍人」か?/「乃木以外だったら一万五千人もの戦死者は出さずに済んだ」は本当か?/「乃木無能説」の言い出しっぺは国民作家・司馬遼太郎に非ず/「戦犯追及」の情熱に混じっていた「憎悪」という負の感情/陸軍参謀本部を「バカトップ」の集まりに変えた主犯・寺内正毅/陸軍参謀本部の「悪しき精神主義」の根源は何か?/『機密日露戦史』の著者が仕掛けた罠にまんまと嵌まった司馬遼太郎/「すべてが終わって我々が友人になったところを撮ってくれ」
第二章/帝国陸海軍完勝す!――"雌雄を決した丁字戦法"という「神話」
傲慢で独善的――陸軍参謀本部と中国共産党の驚くほどの相似点/日本にとって幸運だったロシア軍の伝統的「後退戦術」/「乃木の実力をもっとも高く評価していたのは敵軍」という皮肉/臨機応変な用兵で「世界最強」コサック騎兵団を撃退した秋山好古/プライドより現実/「賊軍」出身者に「冷や飯」を食わせるつもりが手柄を立てさせてしまった陸軍の参謀たち/「乃木の影」に怯え全軍撤退を命じたクロパトキン/「短期間で敵軍を撃滅し早期講和に持ち込む」という最大戦略目標に賭けていた日本/クロパトキンが恐れに恐れた「乃木のおかげ」で勝利した奉天会戦/児玉源太郎が戦争の目的を的確に把握していたことがわかる『坂の上の雲』の名場面/昭和の戦争にはまったく無かった「軍事と外交の完全連動」/「二〇三高地を占領したから旅順艦隊を撃滅できた」という「物語」が語られてきた理由/じつは戦う前からすでに「ボロボロ」だったバルチック艦隊/まさにツキにツキまくっていた「運の良い男」東郷平八郎/日本にとってのラッキーナンバー「二〇三」が意味するものとは?/「日本海海戦は『丁字戦法』で勝った」という「神話」はなぜ作られたのか?/艦隊決戦の切り札とされた秘密兵器「連繋機雷」と「下瀬火薬」/海戦史に残る名戦術「東郷ターン」はバルチック艦隊「挑発」が目的だった!?/敏感過ぎる「伊集院信管」が敵艦に与えた大ダメージ/ポーランドやトルコ、アルゼンチンまで狂喜した聯合艦隊の「完璧な勝利」/「日本海海戦」の歌がもたらした「刷り込み」の弊害
第三章/ポーツマスの真...
大日本帝国はなぜロシアを撃破できたのか?
日清戦争に勝利し世界の表舞台に躍り出た大日本帝国の前に立ちはだかったのは、ロシア帝国だった。1904年(明治37)2月、世界最大の陸軍と最強のバルチック艦隊を誇るこの超大国との戦端が遂に開かれ、皇国の興亡を賭けた戦いが始まった──。
本書では、緒戦から日本海海戦までの各戦闘を丁寧に振り返ることで、大日本帝国が超大国ロシアに勝利した「奇跡」を詳細に分析。その過程で浮かび上がってきた、日露戦争における従来の「定説」を覆す「逆説」の数々、たとえば「乃木希典は愚将などでは無く、むしろ名将だった」「日本海海戦の勝因は『丁字戦法』では無かった」「帝国陸軍にはロシア軍以外にも恐るべき『敵』が存在していた」など、独自の解釈を紹介していく。
また、日露戦争終結後に発生した大規模な騒乱「日比谷焼打事件」にも注目し、その背景を考察。「大正デモクラシーへの第一歩」などと肯定的に評価されることが多いこの事件が、じつは「大日本帝国破滅への分岐点」になっていたことを突き止め、事件の「黒幕」とともにその真相に迫ってゆく。
【編集担当からのおすすめ情報】
シリーズ累計572万部突破! 歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』シリーズの最新刊をお届けします。
今巻でも、日露戦争の推移と戦後の講和会議の流れを軸に、井沢史観に基づいた数々の「逆説」を展開しています。
さらに、日比谷焼打事件や森鴎外の再評価といった新たな試みにも挑戦。歴史ファンには見逃せない内容になっています。

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