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| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2021年10月13日 |
| 国内/輸入 | 輸入盤:国内流通仕様 |
| レーベル | Robinsongs |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | CDSOL-71081 |
| SKU | 4526180576594 |
構成数 : 2枚
合計収録時間 : 00:00:00
帯付き

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彼は2014年に亡くなっているが、試しにネットでサンプルのことを調べてみたら、多くの音楽ファンがブログに、彼の作品と演奏の素晴らしさを取り上げていて、とても嬉しくなった。そんなファンにとって、今回の名盤三部作をコンパイルした2枚組CDは、文字通りのお買い得品である。いずれも、LP時代の作品で曲数が少ない。しかしその分、中身は濃密で徹底的にアレンジを重ねている。どの楽曲も、聴く者の印象に強く残る、美しく清楚なメロディを持ち、無駄なアドリブや間奏もない。
サンプルのピアノソロ・パートは独特で、左手をあまり使わず、右手だけでシンプルに単音を刻んで、主旋律から少しづつアドリブで音を外していく。シンコペーションも余り使わない。それ故、クラシックのピアノソナタを聴いているような錯覚に陥ることがある。あえて抑制した弾き方を続けながら、彼はより綺麗なメロディラインを探究していたのかもしれない。
サンプルは、電子ピアノのフェンダー・ローズの名手であったことも有名だ。これを使う時はかなりジャズ的、ブルース的なメロディラインに変貌する。昔、クルセイダーズのライブ録音をラジオで聴いたことがあるが、観客と声を掛け合いながらフェンダー・ローズを巧みに操り、徐々に会場を盛り上げていくアドリブ奏法は見事であった。
レインボー・シーカーとカーメルは彼の最高傑作アルバムと言っていい。半世紀近く経つのに、全く色褪せていない。いずれもクルセイダーズの盟友、スティックス・フーパーがドラムで加わっており、リズムに切れと躍動感を出している。
ヴォイセズ・イン・ザ・レインは前二作と比べ、やや内省的な作風だ。しかし、この落ち着いた曲作りこそ、時流に阿ることなく彼がやりたかった作品世界のような気がする。