すべての痛みを除去する、やさしくかなしくやわらかな「天使の歌声」
不朽の名作と名高いタマス・ウェルズの2ndアルバムが初のLP化!
すべての痛みを除去するようなけがれなき美しい歌声を持つオーストラリア人シンガー・ソングライター、タマス・ウェルズ。2006年にリリースされ、あまりの美しさが評判に評判を重ね、異例のロングセラーとなった2ndアルバム『A Plea en Vendredi』がリリースから15年を経て、待望のLP化。
当時、医師である妻とともにHIV/エイズ教育に関わる地域保健活動を行うNGOで働くために短期的に移住したミャンマーで大半の曲が書かれ、その後メルボルンでレコーディングが行われました。その時レコーディングされたマテリアルは数時間分にも渡りましたが、そこから厳選され余分なものが削り落とされた結果、11曲の美しい楽曲が残りました。
天賦の歌声を引き立てるような、アコースティック・ギターとピアノを中心とした、シンプルでフォーキーなアコースティック・サウンド。彼自身による多重録音コーラスに酔いしれるとともに、極上のメロディーに心洗われるかのよう。この世のものではないような極上の美しさと、その裏側に底抜けの悲しみを湛えた名曲「Valder Fields」は、静かで繊細な美しいものを追い求める人たちに長年愛されてきました。特に中国では「Valder Fields」がテンセントの人気ヴォーカルオーディション番組「明日之子」で課題曲として使用されるほど、リリースから15年経ってもなお圧倒的に支持されています。
なお、2006年、ちょうど本作がリリースされた春頃に彼は再びミャンマーに移住し、それから2012年の春まで6年間をミャンマーで過ごし、そこで数々の名曲が生まれました。メルボルンに戻ってから現在に至るまで、ミャンマーの政治について研究を行なっており、第二の故郷とも言えるミャンマーに身を捧げています。
発売・販売元 提供資料(2021/07/15)
ミャンマーで医療関係の仕事をしているというオーストラリア出身のタマス・ウェルズがセカンド・アルバムをリリース。アコギ、ピアノ、オルガンを中心とした音作り、簡素にして美しいメロディー、そして聴いた瞬間に誰もがはっとするであろう歌唱はエリオット・スミスを彷彿とさせたりも! 静かなトーンでどこまでも安息の場所へと運んでくれる清々しい歌声と優しいコーラスが、聴き手の涙腺を直撃します。
bounce (C)竹内 幹代
タワーレコード(2006年11月号掲載 (P93))