長年にわたりフィンランドのジャズシーンを牽引してきたセッポ・カントネンによる、ミュージカルのタッチとポップな雰囲気の漂うジャズ・アルバム
フィンランドのピアニスト、セッポ・カントネン Seppo Kantonen(1963-)は、長年にわたりフィンランドのジャズシーンでさまざまに活動を行ってきました。ヘルシンキのジャズオーケストラ「UMO」などのバンドで演奏、エーロ・コイヴィストイネンやユッキス・ウオティラといったプレーヤーたちと共演。自身のグループ「クラング・トリオ」と「トッカ・カルテット」の活動でも知られ、150を超す数の録音に参加しています。1985年、フィンランド・ジャズ連盟の「ユリヨ賞」を授けられました。
『セリヤ(Selja)』は、カントネンがフィンランドの詩人シルッカ・セリヤ Sirkka Selja(1920-2017)の詩に作曲した作品で作られたアルバムです。「初めて読んだ時から、私のなかで音楽としての命が芽生えた」と、カントネンは、彼女の詩からインスピレーションを授かったことを語っています。10曲のうち6曲のテクストは『Pisaroita ihol-la』(1978)から採られ、この詩集の題名が、ラップランド室内管弦楽団による初演コンサートのタイトルにも使われました。アンニマリア・リンネ Annemaria Rinneのヴォーカル、ヴィッレ・ヘッララ Ville Herralaのベース、ヴィッレ・ピュンシ Ville Pynssi のドラム、カントネンのピアノ。指揮者のヨン・ストゥールゴールズ John Storgardsは、コンテンポラリーとクラシカル、ジャズ、トラッド、タンゴと、幅広いジャンルを手がけることで知られます。録音セッションは、2019年12月19日の初演に先立ち、同じ「コルンディ」で行われました。ミュージカルのタッチとポップな雰囲気の漂うジャズ・アルバムです。
発売・販売元 提供資料(2023/08/31)