デーモン・アルバーン(ブラー、ゴリラズ)のセカンド・ソロ・アルバムが完成。
多彩な音楽スタイルと実測的な歌詞により、英国で最も影響力があるミュージシャンとして認知される彼の7年半ぶりとなるソロ・アルバム。
『The Nearer The Fountain, More Pure The Stream Flows』はDamon Albarnのセカンド・ソロ・アルバムで、新たな所属レーベル、Transgressive Recordsより2021年11月12日にリリースされる。『The Nearer The Fountain, More Pure The Stream Flows』は、元々はアイスランドの風景にインスパイアされたオーケストラ作品として意図されていたが、昨年のロックダウン下、Albarnは脆弱性、喪失、出現、再生のテーマをさらに探求する11のトラックへとそれを展開。結果、自らをストーリーテラーとする曲のパノラマコレクションを完成させた(アルバムのタイトルはJohnClareの詩『Love and Memory』から取られている)。「このレコードを制作している時、僕は自分自身の暗い旅(dark journey)に出ていた。そして、穢れがない源(pure source)がまだ存在するかもしれない、と信じるようになった」とAlbarnは語る。長年にわたる音楽的シフトと探求の中、このレコードは、親密なメロディに寄り添うオーケストラのアレンジや、感染性のある荘厳を磨く不協和音と共に、Albarnの持つより多くの領域を明らかにする。そして、それらは、これまでの中でも最も魅力的なAlbarnのヴォーカル・パフォーマンスにセットされる。『The Nearer The Fountain, MorePure The Stream Flows』は自然界の美しさと混沌をとらえたサウンドトラックのように、鮮やかに人間の感情の満ち引きを記録し、我々の時代の魂を豊かにするドキュメントとして機能する。
発売・販売元 提供資料(2021/06/23)
トランスグレッシヴ発となった7年ぶりのソロ2作目は、その間のプロジェクト作品とは一変して、簡素な編成で繊細な感情を紡いだ内容に。もともとアイスランドの風景にインスパイアされたオーケストラ作品を意図していたそうで、荘厳なストリングスや自然音も印象的だ。往年のデーモン節を思わせる"Darkness To Light"もあって、全体の趣はどこかヴォーカル・アルバム的。多くを共作したサイモン・トングのギターも優しい。
bounce (C)香椎 恵
タワーレコード(vol.456(2021年11月25日発行号)掲載)