黄昏シンセ・フォークの桃源郷再び。
エラード・ネグロ〈4AD〉移籍第一弾アルバム発売!
プレフューズ73ことスコット・ヘレンとのサヴァス&サヴァラスやビートメイカー名義エプスタインとしての活動、スフィアン・スティーヴンスやデヴェンドラ・バンハート、ジュリアナ・バーウィックとのコラボレーションを経て、2019年にリリースされたアルバム『This Is How You Smile』で世界的評価を獲得したNYインディの良心エラード・ネグロが待望の最新作をリリース!!
音楽的裾野を広げ続け、長きに渡って世界のインディ・シーンを牽引してきた〈4AD〉移籍第一弾作品となる本作は、80年代ディスコと90年代ヒップホップが無人のボサノヴァ銀河で黄昏れる先行シングル「Gemini and Leo」をはじめ、2020年夏に訪れたテキサスの砂漠に囲まれた辺境地マーファに大きなインスピレーションを得て制作された全15曲を収録。
ゲストにはカニエ・ウェストの〈G.O.O.D. Music〉に処女作を残す才媛ケイシー・ヒル、〈Domino〉所属のブスカブラ、プリンセス・ノキア仕事などで知られるプロデューサーのベナミン、ワイ・オークのジェン・ワズナーやマルチな才能で活躍するオパル・ホイトなどブルックリン周辺の盟友たちが一挙集結。
ヒップホップ、トロピカリズモ、エレクトロニカを甘いサイケデリアで醸造した異常な世界からの内なる逃避行は細野晴臣リスナーからMndsgn(マインドデザイン)、トロ・イ・モワ好きにも推薦できる2021年下半期大注目盤!!
発売・販売元 提供資料(2021/06/22)
ボタニカ・デル・ヒバロでの活躍ぶりやサヴァス&サヴァラスでの活動も遠い昔……エラード・ネグロ名義ではアズマティック・キティからRVNGを渡り歩き、前作『This Is How You Smile』(2019年)にて絶大な賛辞を集めたロベルト・カルロス・ランゲが、4AD移籍第1弾となる2年ぶりのアルバムをいよいよリリースした。インディー界隈において円熟と旬が同時に訪れたような現況を踏まえ、冒頭の"Wake Up Tomorrow"に駆けつけたケイシー・ヒルを筆頭に、ブスカブラ、ベナミンら注目の名前も多数参加。マイルドに力の抜けたシンセ・ファンク"Gemini And Leo"やチェンバー・ポップの"La Naranja"など、リラックスした中南米マナーと甘い歌い口、サイケな意匠に幻惑されて、前作超えもありえるかも?
bounce (C)阿蘭済士
タワーレコード(vol.455(2021年10月25日発行号)掲載)