トム・ミッシュやロイル・カーナーやコモンとのコラボでも知られ
そのビター・スウィートな美声で魅了するアーティスト、ジョーダン・ラカイ最新作完成!
マルチ・インストゥルメンタリストのソングライターとして高く評価されながら、深みのある美声でヴォーカリストとしても類稀な才能を発揮しているジョーダン・ラカイ。
トム・ミッシュ、ロイル・カーナー、更にはコモンとのコラボでも知られ、拠点とするロンドンの最旬ポップ・シーンと、同郷のハイエイタス・カイヨーテらが活躍するネオ・ソウル・シーンとのハイブリッドと形容される独自のサウンドで人気を集めている。
ビター・スウィートでソウルフルな美声は多くの人々を魅了し、前作『Origin』(2019)は様々なメディアでアルバム・オブ・ザ・イヤーにランクインするなど躍進を遂げた彼が、最新アルバム『What We Call Life』を〈Ninja Tune〉よりリリース。
本作は、自身のデモから作成されていたこれまでの作品とは異なり、初めて創作プロセスの最初から最後までフルバンドと共作したアルバムであり、レコードの中核にあるのは、ネオ・ソウルとヒップホップが融合したファンにとってはおなじみのものである一方で、エレクトロニックとアコースティックから骨太なグルーヴにアンビエントな雰囲気までをからめ、より豊潤かつきめ細やかで質感に富んだものを生み出しており、これまでの音楽表現の幅をさらに広げている。
発売・販売元 提供資料(2021/06/23)
先日の〈Late Night Tales〉盤でジェフ・バックリーとレディオヘッドのカヴァーを披露していたことからもわかるように、この4枚目のアルバムは歌唱法も含めて大きな変化を窺わせる。レゲエやジャズ、ロックなどもともとナチュラルに持ち合わせていた要素が独自のバランスで表に出てきた印象で、従来のR&Bへのこだわりもよりマイルドな方向へ。バンド・メンバーたちを交えた制作プロセスの変化もその方向性を力強く後押ししている。
bounce (C)香椎 恵
タワーレコード(vol.454(2021年9月25日発行号)掲載)