全方面に音楽的好奇心を広げる3人の凄腕ミュージシャンが、満を持して取り組んだスペシャル・プロジェクト!
サックス奏者のジョン・エリスはノースカロライナ州の出身。90年代前半ニューオリンズに移住して、エリス・マルサリスに師事するとともに、若き日のブライアン・ブレイドやニコラス・ペイトンと共演。2002年開催の"セロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティション(現:ハービー・ハンコック国際ジャズ・コンペティション)"では準優勝に輝き、スティングを筆頭にチャーリー・ハンター、ドクター・ロニー・スミス、グレッチェン・パーラト、ジョン・パティトゥッチら数々のミュージシャンと演奏。自身のユニットではニューオリンズ・ファンク的音作りにも取り組んでいます。
ギタリストのアダム・リーヴィは90年代からサンフランシスコを拠点にスタジオ・ミュージシャンとして活動を始め、ニューヨークに移住後はノラ・ジョーンズ、エイモス・リーらのサポートも担当。ドラム奏者ジョーイ・バロン率いるジャズ・バンド"キラー・ジョーイ"の一員だったこともあります。これまで参加したアルバムはトレイシー・チャップマン『New Beginning』、ミシェル・ンデゲオチェロ『Ventriloquism』、ルーファス・ウェインライト『Unfollow the Rules』、ビーチ・ボーイズの一員マイク・ラヴの『Reason for the Season』等、参加アルバムの幅広さにも特筆すべきものがあります。
ピアノ、オルガン、キーボードを担当するグレン・パッチャはカナダのノバスコシア州に生まれました。渡米してニューオリンズに赴き、エリス・マルサリスに師事。ジョン・エリスとも同地で知り合いました。グレゴリー・ポーター、マデリン・ペルーのほか、ロックの重鎮であるマリアンヌ・フェイスフル、リヴォン・ヘルム、シェリル・クロウ、ボニー・レイットなどとも演奏しましたが、ここではジャズ・ミュージシャンとしての類まれなセンスを発揮しています。
ブラジルの至宝ミルトン・ナシメントに捧げたM-1をはじめとする印象的なオリジナル曲の数々はもちろんのこと、スティーヴィー・ワンダー作M-2、南アフリカのピアノ奏者アブドゥーラ・イブラヒムが書いたM-3、ニューオリンズの伝説的ドラマーであるジェイムズ・ブラックの代表曲M-4、ランディ・ニューマン作のM-7と、カヴァー曲のチョイスも実にユニーク。自分たちの音楽世界を思いっきり表現した3人の充実感がこちらにもダイレクトに伝わってくるような、実に気持ちのいい一作です。
発売・販売元 提供資料(2021/08/10)