オレは、神様に一番近い港町で、ホントの親戚にオレオレ詐欺をした。

「ケンとカズ」の毎熊克哉とドラマ「ワカコ酒」の武田梨奈が、東京から弾丸旅行で島根県松江市にやってきた崖っぷちの男と女を演じるロードムービー。
弾丸のように進むストーリーと、神話の匂いを残す島根の詩情、エッジの効いたブラック・ユーモア、そこで紡がれる不器用な純愛が奇跡の配合で混ぜ合わさり、予想外のカタルシスへと帰結してゆく。

"神様に一番近い港町"で弾丸ドライブ!スリルとブラックな笑いに満ちた破天荒なロードムービー。

☆「オリジナル脚本が俳優を動かした」
「親戚に詐欺を働こうとする崖っぷちの男を演じるのは『ケンとカズ』(16)で鮮烈にデビューを飾って以来、日本映画界で独特な存在感を放ち続けてきた毎熊克哉。
脚本に惚れ込んで出演を快諾。極寒の撮影の中、確かな演技で現場をリードし、強面で繊細という複雑な主人公を生き生きとスクリーンに焼き付けた。
何も知らされないまま連れて来られた、金髪なのにどこか無垢を残す女を演じるのは『ハイキックガール』(09)で世界を驚かせ、『ワカコ酒』(15～19)で新境地を開拓している武田梨奈。浮ついた身なりだが職人気質、男を立てる大和撫子という今までにない女性キャラクターを自然体で演じきった。地元醤油屋の若人を演じるのは、コントでのリアルな演技に定評のあるネルソンズの青山フォール勝ち。自身が島根出身ということもあって並々ならぬ思いで作品に参加。地元のリアルな若者として映画に新鮮な彩りを与えている。」

☆「出雲から世界へ 弾丸ドライブ」
「町の小さな短編が長編映画へこの作品はもともと15分の松江市美保関町の短編映画として着手されました。しかし、いざ撮影が始まってみると美保関町民と松江市現地職員の烈々たる応援が映画とスタッフの気持ちを熱くたぎらせて、最終的に"地域PR映画感"ゼロ、ブラックユーモア満載の骨太な長編ロードムービーに姿を変えることとなりました。」

☆「海外映画祭を席巻」
「第11回沖縄国際映画祭の上映を皮切りに、海外映画祭への入選が相次いで、2021年5月時点でヒューストン国際映画祭など10か国40以上の映画祭に入選を確定し、すでにベスト作品賞5つを含む21冠を受賞しています。今後もその数は増えてゆくことが期待されています。