傷ついた天使の歌声が、優しく温かい音楽を紡ぎだす…
その美しく繊細なサウンドで、「真のアメリカン・オリジナル」として注目を集めるシンガー・ソングライター:コナー・オバースト。彼が2016年に発表した、自身と対峙してたった一人で作り上げたパーソナルかつアコースティックな名作『RUMINATIONS』が、5曲のボーナス・トラックを追加収録したエクスパンデッド・エディションとなって登場!
「病気によって照らし出された人生がいかに非現実的なものになるか、という驚くべき絵画を、彼はこのアルバムで描きあげた。目もくらむような一日の美しさを感じさせるような、胸が張り裂けそうになるほどに美しい楽曲…、それはまるで昼過ぎに目を覚まして、不完全な一日となってしまっても、その日は大事な一日なのだ、という事を我々に気付かせてくれるような作品だ」 ─ GQ誌
アメリカのインディー・ロック・バンド、ブライト・アイズや、他様々なプロジェクトで活動を続けるシンガー・ソングライター、コナー・オバースト。米ローリング・ストーン誌が「真のアメリカン・オリジナル」と高く評価し、ボブ・ディランやニール・ヤングら偉大なシンガー・ソングライターの系譜に連なると英米メディアから賞賛を集める彼が、2016年に発表したアルバム『RUMINATIONS』が、5曲のボーナス・トラックを追加収録したエクスパンデッド・エディションとなってここに登場することとなった。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2021/06/18)
2016年の冬、10年以上過ごしていたニューヨークを離れ、地元ネブラスカ州オマハに戻っている間にまとめ上げられた作品が、この『RUMINATIONS』だ。ブライト・アイズでも共に活動するMike Mogisと共に、地元オマハにある自身のスタジオARCでレコーディングされたこのアルバムは、過去の作品や彼の他のプロジェクトのように様々なレイヤーを織り込みながら作られた作品ではなく、彼が弾くピアノとギター、ハーモニカ、そして彼の歌声のみで構成される、純粋なるアコースティック・アルバムだ。職人が、その最大の魅力でもある「歌」のみに集中して作られたこの作品は、ファンやメディアから非常に高い評価を受け、イギリスのSunday Times紙からは「ポリティカルでありながら非常にパーソナルな、生々しいアルバムだ。コナー・オバーストは間違いなく現存するソングライターたちの中でも最高の位置にいる一人だと言える」と称賛されている。
この名作が、発売から5年を経て、ボーナス・トラックを追加収録したエクスパンデッド・エディションとなって発売される。今作は、2021年のレコード・ストア・デイ商品として6月にリリースされた作品なのだが、今回CDと一般流通盤アナログとしてリリースされることになる。
ここに収録されているボーナス・トラックは、『RUMINATIONS』のセッション時にレコーディングされていた音源。これらの楽曲のフル・バンド・ヴァージョンは、2017年に発売された今作のコンパニオン・アルバムと位置付けられる『SALUTATIONS』に収録されたのだが、ソロ・アコースティック音源がこうして公式音源となって発表されるのは、今回が初となる。5曲のボーナス・トラックのうち、「Afterthought」という曲は、2016年後半にリリースされた7インチ・シングルで、フル・バンド・ヴァージョンの「Tachycardia」とのカップリングで公開されていたものだが、それ以外の4曲は、未発表音源だ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2021/06/18)
Recorded in less than 48 hours with longtime collaborator Mike Mogis and engineer Ben Brodin, Ruminations sees Conor Oberst going full-on Nebraska, delivering a raw, difficult, and often beautiful set of deeply personal songs with minimal accompaniment. His seventh solo album and first since 2014's Upside Down Mountain, Ruminations is a far cry from the fiery, politically charged punk of 2015's Desaparecidos outing Payola. That said, it delivers much of what fans have come to expect from the prolific, erudite midwesterner; alternately shambolic and stately distillations of life's hardships, delivered with honesty and wobbly conviction. Written during a particularly challenging time that found Oberst battling anxiety, depression, laryngitis, and a host of other medical ills, the ten-track set bristles with the unease that comes with having to confront a particularly large swath of the unknown. Utilizing piano, guitar, and occasionally harmonica, Oberst wrestles with past, present, and future, but most of the aptly named LP concerns itself with loss. It's not the prettiest or easiest of records, nor is it Oberst's finest outing to date, but it does house some real gems, including the emotionally charged opener "Tachycardia," the thoughtful, Dylan-esque "You All Loved Him Once," and the barbed and broken "A Little Uncanny," the latter of which manages to pay homage to Jane Fonda, take down Ronald Reagan, and eulogize Robin Williams, Christopher Hitchens, Oliver Sacks, and Sylvia Plath, all in just over four minutes. ~ James Christopher Monger
Rovi
昨2015年に2002年以来となるデサパレシドスを率いてのエモコア盤を発表したコナーが、今度は2年ぶりのソロ・アルバムを発表。これがキャリア中でもっともシンプルなフォーク作品になっていて、ピアノもしくはギターの弾き語りに時折ハーモニカを織り交ぜただけ、という内容。何の処理も施さず、テンポや音程のズレもそのまんま。だからこそ、声の震えや息遣いまでがダイレクトにこちらへ届き、熱い涙を誘うのだ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.397(2016年11月25日発行号)掲載)