神出鬼没の天才ディーン・ブラントが実に7年ぶりに〈Rough Trade〉に帰還。
あのカルト・クラシックの続編をリリース!!
インガ・コープランドとの伝説的ユニット、ハイプ・ウィリアムスでの活動や、アルカやエイサップ・ロッキーとのコラボレーションをはじめ、突発的にレーベルや名義を変えながらリリースされてきた作品がどれもカルト的な人気を誇る天才ディーン・ブラントが実に7年ぶりに〈Rough Trade〉に帰還し、最新作をリリース!
オルタナティヴなソフト・ロックからカットアップした異形AORにハードコア・ノイズまで飛び出す『BLACK METAL』の続編となる本作は、ほぼ全編に渡ってギター・サウンドがフィーチャーされており、現在の世界を象徴するようなヴェイパーウェーヴ以降のディストピアを遠くから見つめるディーン・ブラントの本心をリスナーが遂に垣間見れるようなブルースでヒップホップなアルバムとなった。
フランク・オーシャンやキング・クルールなど同時代の天才たちが商業的な成功を収めていった中、頑なにシステムから離れ続けた最後の天才による独白がここに幕を開ける。
発売・販売元 提供資料(2021/06/10)
多作なディーン・ブラントから『Black Metal』の7年ぶりの続編が到着。銃社会の引き起こした事件やBLMについて歌ったりもしているが、実際そのままのメッセージ性があるかと言われればわからない。スモーキーで幻覚を見ているかのような揺らめくサウンドは、彼の存在をよりいっそうミステリアスな空気で包み込む。前作を踏襲する真っ黒いバックに〈2〉という文字を刻んだジャケはドクター・ドレー『2001』のオマージュだろう。
bounce (C)長谷川義和
タワーレコード(vol.456(2021年11月25日発行号)掲載)