グラスゴー出身のエレクトロポップ・バンド、チャーチズの3rdアルバム。
アデルやベックを手がけ、グラミー賞にて最優秀プロデューサー賞を2年連続で受賞したグレッグ・カースティンと、ブリット・アワードで最優秀プロデューサー賞を受賞したスティーヴ・マックという二人の外部プロデューサーを初めて迎えて制作。
ローレン自身もバンド史上最高にポップな作品と語る通り、「Get Out」や「Graffiti」、ザ・ナショナルのフロントマン、マット・バーニンガーがゲスト参加した「My Enemy」、テラスハウスのオープニング曲としても人気を集めた「Graves」などのヒット曲が多数収録されている。
発売・販売元 提供資料(2021/06/10)
グラスゴーの3人組が、グレッグ・カースティンやスティーヴ・マックら初めて外部プロデューサーを迎えて仕上げた3年ぶり3枚目のアルバムだ。抜けの良いドラムスや煌びやかなシンセなど相変わらず80sエレポップ色を全開にしつつ、トラップっぽいプロダクションをはじめ、グレッグとの制作の舞台になったUSのトレンドを彼女たち流に咀嚼。ナショナルのマット・バーニンガーがゲスト参加した"My Enemy"からは、これまで世界観を慎重に守ってきた3人がより外へ外へと視野を広げる様子も浮かんでくる。一見センセーショナルな表題に込められたメッセージは〈愛を信じることの大切さ〉。パーソナルな内容でありながら、同時にキャリア史上もっともポップに開けた傑作が誕生した。
bounce (C)杉山仁
タワーレコード(vol.415(2018年5月25日発行号)掲載)