盟友ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーとのコラボレーションでも知られる唯一無二の鬼才パーカッショニスト、イーライ・ケスラー最新作!
ニューヨークを拠点とするパーカッショニスト/作曲家/サウンド・アーティストのイーライ・ケスラーが最新作『Icons』を〈Lucky Me〉よりリリース。
これまでに、〈Empty Editions〉、〈ESP Disk〉、〈PAN〉、〈Shelter Press〉といった先鋭的なエレクトロニック・ミュージックのレーベルからリリースを重ね、前作『Stadium』ではBoomkatのアルバム・オブ・ザ・イヤーに選出された。
また、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティンが手がけたサフディ兄弟の傑作『Uncut Gems』のスコアへの参加や、ローレル・ヘイローとのコラボレーション、Dasha Nekrasova監督の長編映画「The Scary of Sixty First」のオリジナル・スコアの作曲など活動の幅を広げている。
アルバム中、ドラム、パーカッション、ヴァイブラフォン、マリンバ、フェンダーローズ、その他多数の楽器がイーライ自身によって演奏されている。
ゲストには往年のコラボレーターでもあるヴィジュアル・アーティストのネイト・ボイスがギターシンセで参加、更に中国やクロアチア、その他世界中のさまざまな場所で録音されたサウンドが使用されており、中には渋谷の富ヶ谷公園のサウンドも含まれているという。
また、本作はアメリカの抽象主義、夢のような古代のメロディズム、インダストリアルなパーカッション、アメリカの1920年代ジャズエイジのフィルムノワール、帝国の衰退などの様々な要素の断片が散りばめられたコンセプチュアルな作品となっている。
国内流通仕様盤CDには解説書が封入。
発売・販売元 提供資料(2021/05/20)
OPNやローレル・ヘイローとのコラボレーションでも知られる作曲家/パーカッショニスト、イーライ・ケスラーの新作。コロナ禍のロックダウンを機に生まれた今作は、それまでの世界とは明らかに違う、社会が根本からひっくり返った非現実的な現実を音として切り取ったような作品。フィールド・レコーディングも採り入れた前衛的な楽曲は第四世界的で素晴らしいだけでなく、この時代を描いたという点で重要な作品である。
bounce (C)長谷川義和
タワーレコード(vol.452(2021年7月25日発行号)掲載)