ダークでドリーミーな世界を自在に彩る新世代シンガーソングクリエイター。
エレクトロニカを基調したサウンドとダークでドリーミーなメロディに彩られた楽曲にその才能の奥深さを感じ驚愕する新世代シンガーソングクリエイター、samayuzame(サマユザメ)によるセカンドアルバム。シリアスな世界を表現しているにも関わらず、彼女のミステリアスで繊細な歌声には、聴く者を救われる気持ちにさせる魅力が備わっている。
(C)オンライン:諏訪 貴則
タワーレコード(2021/08/06)
samayuzameの全国流通2枚目となるアルバム。
前作『宿木』が「コロナ禍における私たち」という社会的なテーマを含んでいたのに対して、今作はより内省的な立場で自らの「創作する魂」について思想し制作された7つの楽曲を収録。
「音楽は不要不急」と言われた2020年の空気感を基に、「娯楽は大事なことから目を逸らせるだけ」という自嘲的なテーマで書かれた"エーテル"から本作は始まる。 自らの元来の創作動機である、「自分の生きられる世界を作る」ことを歌った"僕の惑星"、自身が没頭するその世界は偽りであるとカウンターの立場を歌う"Lotus Farm"。停滞する現実世界の生活の中で剥き出しになる生の明暗を、"ヘヴンズヘイヴン"と"奈落の黙示録"の2曲で対照的に歌い、samayuzameの錯綜した死生観を垣間見ることが出来る。
アルバムタイトルにも冠されている"Plantoid"は植物(Plant)と人間(Humanoid)が合わさった造語であり、植物の様に地にどっしりと根を張り、その時代の空気を吸い上げ都度音楽に映していきたいというsamayuzameの音楽家としての想いが込められている。
自身初の実写MVを制作したラストトラック"累累"に至るまで、今作の収録曲は作詞作曲編曲をすべてsamayuzame一人で完結させており、前作"宿木"からよりスキルアップしたアレンジャーとしての能力も必聴である。
19歳当時にボーカロイドオリジナル曲として制作された"天國へみちづれ"Room:樹海"のセルフカバーバージョンの2曲はCD限定で収録される。
発売・販売元 提供資料(2021/07/30)
人気ヴァーチャルアーティスト花譜やヰ世界情緒らへの楽曲提供でも知られる新生代シンガーソングライター、samayuzameが全国流通2作目となるアルバムがリリース決定!CD盤には、ボーカロイド制作期に制作されたオリジナル楽曲のセルフカバーver.を2曲限定収録! (C)RS
JMD(2021/07/21)
かつてKAMITSUBAKI STUDIOに所属し、ヰ世界情緒らへの楽曲提供も行う藝大卒シンガー・ソングライターのニュー・アルバム。バックビートにのっかって空中浮遊する"エーテル"、エスニックな楽器類の音色が幻想性を強調した"Lotus Farm"、トリップ・ホップ的な退廃美に満ちた"奈落の黙示録"など、ともすれば前衛に偏りかねない音響世界を構築しつつ、やなぎなぎなどにも通じる淡い色彩感の歌声、抒情的なメロディーによって儚くも麗しい歌ものに着地させるバランス感覚が素晴らしい。創作行為そのものに関する内省的なテーマを物語的なモチーフに落とし込む歌詞のセンスも抜群だ。過去にボカロ曲として発表した"天國へみちづれ"Room:樹海"のセルフ・カヴァーもCD限定で収録。
bounce (C)北野 創
タワーレコード(vol.452(2021年7月25日発行号)掲載)