東京フィルの首席指揮者に就任して5周年。2014年に発売したセンセーショナルな『ローマ三部作』以降、ライヴ盤のリリースを立て続きにリリースし、2018年より新たなセッションシリーズ【BEYOND THE STANDARD】を5タイトル発表し、2020年完結したバッティストーニ。今作は約4年ぶりとなるライヴ盤をコンピレーションしてのリリースとなる。20世紀の作曲家に焦点を当て、本人が特に推す3曲を収録。 (C)RS
JMD(2021/06/12)
バッティストーニ&東京フィルによるライヴ盤が久しぶりに登場!
コロナ禍で実現した奇跡の来日公演。
ヴェローナへの愛を込めた名演「ロメジュリ」とピアソラの日本初演を収録!!
東京フィルの首席指揮者に就任して5年。2014年に発売したセンセーショナルな「ローマ三部作」以降、ライヴ盤のリリースを立て続きにリリースし、18年より新たなセッションシリーズ【BEYOND THE STANDARD】を5タイトル発表し昨年完結を迎えた若き天才アンドレア・バッティストーニ。
今作は約4年ぶりとなるライヴ盤のリリースとなる。2週間の待期期間を経て開催されると思った矢先の緊急事態宣言。直前に開催されることが発表されたバッティストーニと東京フィルの演奏はより密度の濃いものとなった。バッティストーニの生まれ故郷ヴェローナを舞台にした「ロメオとジュリエット」は第1・2組曲からバッティストーニ自身がセレクトした9曲で二人の不幸な悲劇の物語を熱演した。
カップリングとなる「シンフォニア・ブレノスアイレス」は、生誕100周年を迎えたピアソラの日本初演を収録。世界的バンドネオン奏者、小松亮太・北村聡が加わり、ピアソラの純クラシック時代の貴重な作品となり、現存する録音盤としては初となるオリジナル通りのバンドネオン2台を使用した貴重なライヴ盤となる。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2021/06/10)
アンドレア・バッティストーニ Andrea Battistoni, conductor
東京フィルハーモニー交響楽団 首席指揮者
1987年ヴェローナ生まれ。アンドレア・バッティストーニは、国際的に頭角を現している同世代の最も重要な指揮者の一人と評されている。2013年ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者、2016年10月東京フィル首席指揮者に就任。
『ナブッコ』、リゴレット(二期会)、グランドオペラ共同制作『アイーダ』のほか、ローマ三部作、『展覧会の絵』『春の祭典』等数多くの管弦楽プログラムで東京フィルを指揮。東京フィルとのコンサート形式オペラ『トゥーランドット』(2015年)、『イリス(あやめ)』(2016年)、『メフィストーフェレ』(2018年)で批評家、聴衆の双方から音楽界を牽引するスターとしての評価を確立。同コンビで日本コロムビア株式会社より9枚のCDをリリース。
スカラ座、ヴェニス・フェニーチェ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、スウェーデン王立歌劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、バイエルン国立歌劇場、マリインスキー劇場、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、イスラエル・フィル等世界の主要歌劇場・オーケストラと共演を重ねている。2017年には初の著書『マエストロ・バッティストーニの ぼくたちのクラシック音楽』を音楽之友社より刊行。
小松亮太 Ryota Komatsu, bandoneon
1973年 東京生まれ。日本はもとより、世界各地でタンゴ界における記念碑的な公演を実現している。15年にリリースした大貫妙子との共同名義アルバム『Tint』は、第57回輝く!日本レコード大賞「優秀アルバム賞」を受賞。
今年3月に400ページを超える自身の著書『タンゴの真実』(旬報社)を刊行した。
北村聡 Satoshi Kitamura, bandoneon
関西大学在学中にバンドネオンに出合い小松亮太に師事、アルゼンチンでフリオ・パネのレッスンを受ける。世界各国のフェスティバルに出演。NHK「八重の桜」「あさが来た」、映画「そこのみにて光輝く」「イニシエーション ラブ」をはじめ様々な録音に参加している。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2021/06/10)
2021年7月18日のNHK-Eテレ「生誕100年ピアソラの世界」で放送されたバッティストーニ指揮、東京フィルによるピアソラ:シンフォニア・ブエノスアイレスの日本初演ライヴがCD発売。バンドネオンが2台入るオリジナル版を使っており、小松亮太(著書『タンゴの真実』が大きな反響を呼んでいる)と北村聡の師弟コンビがバンドネオンパートをがっちり固める。カップリングはプロコフィエフ:ロメオとジュリエット。第1・第2組曲から9曲を抜粋し、物語の進行順に並べた構成。バッティストーニの故郷ヴェローナが舞台の物語ゆえ気合が漲っており、愛の悲劇をダイナミックに描いている。
intoxicate (C)中川直
タワーレコード(vol.153(2021年8月20日発行号)掲載)