フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年07月09日 |
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規格品番 |
BRC675 |
レーベル |
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SKU |
4523132159928 |
これまでにPitchfork、FACT Magazineなど海外メディアで年間ベストに選出されるなどワールドワイドな活動を広げる食品まつり a.k.a foodman。レフトフィールド・ミュージックにおける最重要レーベル〈Hyperdub〉からのリリースとなる本作。様々な音色のサウンドが有機的に絡みあい、一般的な歌モノのメロディとは一線を画するユニークな音の配列が心地よく鳴り響く。時折顔を覗かせるオリエンタルなサウンドもアクセントとして機能していてアルバム通して不思議な音世界に浸れる1枚。ASA-CHANG & 巡礼、Rei Harakami、U-zhaan、砂原良徳などを好むリスナーにもオススメ出来る一方で、普段クラブミュージックを聴かないようなリスナーにもオススメ出来る味のある作品。
(C)オンライン:諏訪 貴則
名古屋在住のエレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、食品まつり a.k.a foodman。これまでにPitchfork、FACT Magazine, Tiny Mix Tapesなどの海外メディアで年間ベストに選出され、Unsound、Boiler Room、Low End Theoryといったシーンの重要パーティーへの出演も果たしワールドワイドな活動を広げる彼が、レフトフィールド・ミュージックにおける最重要レーベル〈Hyperdub〉と契約を果たし最新作『Yasuragi Land』をリリース。
アーティストとしては2010年代初頭に台頭したジュークやフットワークに大きな衝撃を受け、その後の自身の音楽形成に影響を与えたという。
彼が伝えているのは、ジュークやフットワークの精神と感覚であり、彼の型破りなスタイルはそれに由来するとも言える。
また、他のアーティストのプロデュースも行っており、アルバムにゲスト参加しているBo NingenのTaigen Kawabeとタッグを組んでKisekiというデュオでの活動も行なっている。
10代の頃から人前でのパフォーマンスを続ける彼は、人と集まってジャム・セッションしていたことがこのアルバムのインスピレーションになったという。
それは一人で行う制作からは得られないものであり、そこから着想を得たサウンドとフィーリングをつなげて完成したのが本作『Yasuragi Land』の核心である。
今回のアルバムは〈Hyperdub〉としては珍しくベースが使用されておらず、それによって『Yasuragi Land』は爽やかで洗練された印象を与える。
このハイパー・リズミック・ミュージックとも形容できる作品は、2、3のシンプルなツールを用いて制作され、リスナーに脳内でのダンス体験をもたらす。
「Yasuragi」や「Parking Area」は、まるで丁寧に分解されたアコースティック・ジャズのようで、「Ari Ari」はマンガに登場するしゃっくりが飛び散ったようなディープハウスだ。
「Hoshikuzu Tenboudai」と「Shiboritate」はライヒのようなミニマル・ミュージックのトランス的な要素がアップデートされポリリズム化した楽曲とも表現できる。
「Food Court」には機械的なリズムと素朴なメロディが入り組み、「Galley Cafe」ではキュートな木笛のメロディとマイクロエディットされた木製ドラムが対になっている。
ヴォーカル・トラック2曲のうち、Taigenの「Michi No Eki」では、Magmaの楽曲のような複雑なロックをカジュアルでデジタルに描き、「Sanbashi ft. Cotto Center」は80年代のR&Bを彷彿とさせる。
アルバムを締めくくる「Minsyuku」には、ダフトパンクのトラックから拝借したようなギターが聞こえ、隙間なくもつれ合ったドラムに織り込まれている。
日本盤CDには解説が封入され、ボーナス・トラックが追加収録される。
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:43:38
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1.[CD]
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何か見落としていないかとハイパーダブのサイトを見ていると、そこには確かにfoodmanの文字が……突然のビッグ・ニュースに、その日は一日中浮き足立った感覚だった。何よりもジューク、フットワークから多大な影響を受けた食品まつりが、故DJラシャドも所属したレーベルとの契約に至ったことがあまりにも感慨深い。"Ari Ari"でのヴォーカル・サンプル使いやリズムなど随所にジューク/フットワークの影響は感じられるものの、それもまたエッセンスの一つにすぎず、さまざまな音楽の融合体としての独創性溢れるリズム・ミュージックとなっている。そして驚くべきことにハイパーダブからのリリースにかかわらず本作にはベース音が存在しない。それだけにこの作品のリリースには大きな意味がある。
bounce (C)長谷川義和タワーレコード (vol.451(2021年6月25日発行号)掲載)
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