今作『Big Mess』はグラミー賞とエミー賞を受賞した作曲家が、作曲家、そして演奏者としても大胆な新境地を開拓し、歪んだエレキ・ギター、インダストリアルなシンセサイザー、オーケストラなどのディストピア的な要素を用いて、4年間に渡って忍び寄る結束主義と市民の腐敗によってもたらされた悪魔を祓おうとする、全18曲からなる広大で野心的なダブル・アルバムだ。このアルバムには、ドラマーのJosh Freese(Devo、Wheezer、The Vandals)、ベーシストのStu Brooks(Dub Trio、Lady Gaga、Lauryn Hill)、ギタリストのRobin Finck(Nine Inch Nails、Guns N' Roses)とNili Brosh(Tony MacAlpine、Paul Gilbert)が参加している。
『Big Mess』は、2020年の隔離中、ほとんど自然発生的に作られた。今作は、アグレッシブなロック・バンドとオーケストラのストリングスを組み合わせた、これまであまり開拓されてこなかった試みとして始まった。「一度書き始めたら、まるでパンドラの箱を開けたように、やめられなくなってしまったんです」とElfmanは説明する。「どれも計画されたものではありませんでした。何曲書くかなんて考えてもいませんでしたが、始めた途端から大きく対照的で、相反するトーンを持つ2面性のあるプロジェクトになりました。」
『Big Mess』の楽曲は、複雑なハーモニーを持つアレンジと、シンプルで勢いのある楽曲の両方を兼ね備えており、現代世界の混沌と混乱を鋭く突く機知に富んでいる。「2020年は、控えめに言っても強烈な年でした」とElfmanは言う。彼の言葉からは、怒り、もどかしさ、孤独感が伝わってくるが、『Big Mess』は、単にストレスを発散するだけではない。Elfmanは、自分の感情と向き合い、制限なく曲を書くためのスペースを作ることによって、何十年も逃してきた芸術的な解放をこのアルバムで達成し、その過程で自分の声を再発見し、自分自身を再構築した。
Elfmanは、その声を使って自身の考えを伝えることをためらわない。"Choose Your Side"、"Serious Ground"、"Sorry"などの曲は、現代の政治的な状況を反映する。オインゴ・ボインゴの曲をリメイクした"Insects"は、アメリカの支配階級の貪欲さと病をテーマにした瞑想曲に変身している。しかし、それと同時に『Big Mess』は深く個人的な作品でもある。瞑想的な"In Time"、心に響く"We Belong"、熱狂的な"Everybody Loves You"などの曲は、彼の驚くほど多彩なキャリアのどの段階でも聞いたことがないような、Danny Elfmanの姿を見せてくれる。
「最初からこのアルバムは簡単に分類できるようなものにはならないと思っていました」とElfmanは語る。「これはクレイジーな不協和音になる運命だったのです。それは私がそうだからです。」
アルバムのアートワークは、Sarah Sitkinが3Dボディ・スキャンから作成し、Berit Gwendolyn Gilmaがデザインとアート・ディレクションを担当した。
発売・販売元 提供資料(2021/04/20)