ポーラ・コールが作り上げた歌のアメリカン・キルト。 1994年のデビュー以来、そのエモーショナルな歌詞とパワフルなヴォーカルでアメリカの音楽シーンで確固たる存在感を放っているシンガー・ソングライターによる"グレイト・アメリカン・ソングブック"アルバム『AMERICAN QUILT』完成。
1994年のデビュー以来、そのエモーショナルな歌詞とパワフルなヴォーカルでアメリカの音楽シーンで確固たる存在感を放っているシンガー・ソングライター、ポーラ・コール。セカンド・アルバム『ディス・ファイア』で1997年グラミー賞の最優秀新人賞を受賞、「I Don't Want To Wait」のヒットをはじめ、『AMEN』など数々の名盤を世に送り出してきた彼女。ロックからポップス、ブルースやジャズ、そしてソウル、ゴスペル、アメリカーナまで、様々な音楽スタイルを取り入れながら、自身の、そして彼女を取り巻く人々の人生を見つめ、歌に綴り続けている。そのポーラが新たなアルバムを届けてくれた。
彼女にとって通算11作目となるスタジオ・アルバム『AMERICAN QUILT』は、"ポーラ・コール流グレイト・アメリカン・ソングブック"とも呼べそうな作品である。アメリカ史の中で脈々と受け継がれてきたルーツ・ミュージックやスタンダード・ナンバーを通し、その文化を織りなしてきた人々や物語を彼女ならではの視点で掘り起こしているのだ。例えば、18世紀のマウンテン・バラードである「Wayfaring Strangers」は、"厭世的な旅人たちにとっての希望の歌"であり、"苦しみ、心敗れた者たちがヨルダン川の彼方にある世界と愛する者たちと再び会えることを想う"曲であるとポーラは語っている。またアルバムで最も心揺さぶられる曲の一つである「Hidden In Plain Sight」は彼女がパンデミックの最中に作ったオリジナル作品である。スピリチュアルなアカペラ「Steal Away」で静かに始まるこの曲は、リズミックな流れに連なり、聴くものの感情を盛り上げていく感動的な作品だ。この他にも、「Shenandoah」や「Nobody Knows You(When You're Down And Out)」、「God's Gonna Cut You Down」など、長きにわたり人々に愛されてきた名曲に新たな音楽的解釈を加えたものも収録されている。
アルバムに収録されている楽曲はいずれも、アメリカの都市から山奥、荒野や川、そして映画の中から生まれ、海を渡り、時や文化、そして大陸を超えて歌い継がれてきたものである。それらがポーラ・コールの手により、彼女自身の楽曲と一緒に一つのアルバムへと合わさっていく。本作はタイトル『AMERICAN QUILT』が表すように、アメリカン・ミュージックのパッチワークなのだ。その中で聴くものは、ポーラに導かれ、心のミシシッピー河を下りながら、聴こえてくるゴスペルに耳を傾け、時には酒場でアルコールをたしなみながら、都会のジャズの自由を味わい、日々の仕事の中にある道徳観を知り、アパラチア山脈からの自然の声に圧倒されるのだ。ポーラ・コールとともに辿るアメリカン・ミュージックの旅がここから始まる。
発売・販売元 提供資料(2021/04/16)
American Quilt follows Ballads and Revolution, two albums where Paula Cole dove deep into the American Songbook. Cole performs a similar task here, but her ambition is a bit more ambitious. With American Quilt, she ties together the Great American Songbook with country, blues, folk, and jazz standards, all in an attempt to find commonality between styles and eras. The roots of the album lie in the sessions for Ballads. She held some of the recordings she made in 2016 so they could find rootsier companions, which is what led to American Quilt. Cole relies on a few very familiar tunes -- Nobody Knows You (When Youre Down and Out) sits alongside Bye Bye Blackbird, and the record ends with What a Wonderful World -- but her arrangements are idiosyncratic without being showy. Its just enough to be fresh yet familiar, the slight left turns indeed drawing attention to commonalities instead of differences. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi