| フォーマット | SHM-CD |
| 発売日 | 2021年08月18日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | ユニバーサルミュージック |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | UCCS-50091 |
| SKU | 4988031430699 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:08:40
【曲目】
チャイコフスキー:
1.交響曲 第6番 ロ短調 作品74《悲愴》
2.バレエ組曲《くるみ割り人形》作品71a
【演奏】
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
【録音】
1964年2月(1)、1966年10,12月(2)、ベルリン
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あまたある悲愴交響曲の中でも最高の演奏。同じカラヤンの悲愴でも70年代のものは表現が中途半端でよくない。最後のウィーンフィルとのものは、デジタル録音の高音がきつくて耳が痛くなる。演奏にも衰えが感じられる。
EMIのライヴ感のある演奏も悪くないが、脇が甘い。
その点、このベルリンフィルとの最初の録音は曲への共感が非常に強く、それが演奏に噴出していて深い!カラヤンはこの曲がよほど好きだったのだろう。
ムラヴィンスキーやフリッチャイの悲愴を一番に挙げるひともいるが、この曲のカラヤンの歌いまわしのうまさにはとても勝てない。オケも断然うまい!
この曲を最初に聴くなら絶対にこのカラヤン盤だ。迷ってはいいけない。3楽章の、カラヤンが曲を煽って煽って盛り上がって最後にティンパニで決めるところなど思わず鳥肌が立つ。
どこもかしこも共感に満ちた充実した音楽になっていて一瞬のスキもない。
このような悲愴はカラヤンをもってしてもこの録音だけだ。神はいつも降臨するわけではない。
ついでに余計なことを言うが、同じ時期のチャイコの4番、5番は全然だめだ。悲愴ではあんなに共感があったのに、4番、5番にはなく、著しくうすっぺらな音楽になり果てている。やっぱり全部がいいというのは無理なのだ。自分が共感し名演奏になっているものもある反面、合わない曲もあるのだ。カラヤンがライヴでチャイコ4、5番をやったというのはあまり聞かない。ライヴでやっているのは悲愴だけではないか。
ムラヴィンスキーがチャイコの5番ばかりやるようにカラヤンにとっては6番悲愴が全てなのだ。
私はカラヤンのこの演奏で悲愴交響曲がなくてはならない曲になり、そして今でもこの演奏を聴き続けている。