元シカゴ、ヴォイス・オブAORにしてLAミュージック・シーンのレジェンド=Bill Champlin(ビル・チャンプリン)による12年振りの最新ソロ・スタジオ・アルバム『Livin' For Love』
元シカゴのヴォーカリスト、ヴォイス・オブAORにしてLAミュージック・シーンのレジェンド=ビル・チャンプリン、12年半振り通算7作目のソロ・スタジオ・アルバムが遂に登場!55年以上に及ぶキャリアを集大成した最新作『リヴィン・フォー・ラヴ』。今作には、気心の知れた豪華ゲスト・ミュージシャン陣が大挙参加。ビルの長年の盟友で、80年代のLAスタジオ・シーンにその名を響かせたブルース・ガイチ(g)、TOTOオリジナル・メンバーのスティーヴ・ポーカロ(key)、ビルと同じく長年に亘ってシカゴのヴォーカルを務めたジェイソン・シェフ(b, vo)、伝説的なセッション・パーカッショニストのレニー・カストロ(perc)、元イエロージャケッツのメンバーで、ドゥービー・ブラザーズのツアーメンバーとしても知られるマーク・ルッソ(sax)、70年代・80年代のLAスタジオ・シーンを代表するハモンド・オルガン奏者/プロデューサーのグレッグ・マティソン(key)、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」TOP15に選出されたヴィニー・カリウタ(d)、元タワー・オブ・パワーのメンバーとしても知られるカーメン・グリロ(g)らによる贅沢極まりない燻銀(いぶしぎん)サウンドをバックに、アルバムとしての統一感を保ちながら圧巻のヴォーカルでAOR/R&B/ファンク/ブルース/ロック/ポップスを縦横無尽に行き来する、ビル・チャンプリン節炸裂にして名曲揃いのソロ最高傑作に仕上がっている。ビル・チャンプリンは本作について、「このアルバムに携わってくれた仲間達のことを考えると、本当に恵まれていたと思う。僕以上に、アルバムをどう持って行けばいいかを分かってくれて、最高の仕事をしてくれた。出来にはすごく満足しているよ」とのコメントを寄せている。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2021/03/19)
1947年生まれのビル・チャンプリンは、1965年に結成したサイケデリック・ロック・バンド<サンズ・オブ・チャンプリン>での活動と、デヴィッド・フォスターのプロデュースによる2枚のソロ・アルバムを経て、1982年発表の 『CHICAGO16』 からシカゴに加入。続く 『17』、『18』、『19』と、80年代シカゴの華麗な復活劇に貢献後、シカゴで約28年間ヴォーカル/ギター/キーボード/ソングライターを務めた人物で、ソングライターとしては「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」(アース・ウィンド&ファイアー)や「ターン・ユア・ラヴ・アラウンド」(ジョージ・ベンソン)の共作者として1970年代と1980年代の両方でグラミー賞を受賞している。シカゴ脱退後の2010年代は、シカゴのオリジナル・メンバー、ダニー・セラフィン(d)が2007年に始動した<CTA(カリフォルニア・トランジット・オーソリティ)>による2ndアルバム 『Sacred Ground』(2013年)に準メンバーとして参加したり、2015年と昨2020年には、TOTOのリード・シンガーをつとめるジョセフ・ウィリアムス、80年代のウェストコースト・サウンドに限りないリスペクトと憧憬を寄せるスウェーデンのAORプロデューサーにして凄腕ギタリストのピーター・フリーステットとのトリオ編成でファン感涙のパーフェクトなAORを展開するプロジェクト、<チャンプリン・ウィリアムス・フリーステット>として2枚の作品を発表、また、2018年には愛妻タマラ・チャンプリンとゲイリー・ファルコーニを率いたバンド<Wunderground>として1stアルバムをリリースするなど精力的な活動を展開しているが、本人名義によるソロ・スタジオ・アルバムは、2008年の 『No Place Left To Fall』 以来実に12年振りとなる。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2021/03/19)
コロナ禍のロックダウンがもたらした12年ぶりのソロ名義作。いくつかのユニットを並行営業しているだけあって思考やフィジカルの柔軟性の高さと可動域の広さはかなりのもので、ワンダーグラウンドをバックにしたハードでブルージーなロックやメロディーが冴えるパワー・バラードなど生気に満ちた現状をストレートに伝えてくれる楽曲が揃っている。スティーヴィー・ワンダーへの想いをしたためた"A Stevie Song"が麗しい。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.449(2021年4月25日発行号)掲載)