デビューより2作連続でUK No.1アルバムを獲得。UKブライトン出身のロック・デュオ、約4年ぶりとなる新作。2020年夏にリリースされた1st Single「Trouble's Coming」の音像からも汲みとれる通り、特徴である獰猛なロック・リフ・フォーマットにダンサブルなビートが合体し、アップ・ビートだが冷静で正確無比な楽曲に仕上がっており、新たなフェーズへの突入を感じさせている。Mike Kerr(Vo, Bass)とBen Thatcher(Drums)は、進むべき方向性を理解した上で制作をスタートしたとのことで、これまで影響を受けたDaft Punk、JUSTICEなどのサウンド・ルーツへの意識的な回帰を図っている。 (C)RS
JMD(2021/03/19)
UKブライトン出身のロック・デュオによる約4年ぶりとなる新作!
デビューより2作連続でUK No.1アルバムを獲得。UKブライトン出身のロック・デュオ、約4年ぶりとなる新作。2020年夏にリリースされた1st Single「Trouble's Coming」の音像からも汲みとれる通り、特徴である獰猛なロック・リフ・フォーマットにダンサブルなビートが合体し、アップ・ビートだが冷静で正確無比な楽曲に仕上がっており、新たなフェーズへの突入を感じさせている。
Mike Kerr(Vo, Bass)とBen Thatcher(Drums)は、進むべき方向性を理解した上で制作をスタートしたとのことで、これまで影響を受けたDaft Punk、JUSTICEなどのサウンド・ルーツへの意識的な回帰を図っている。
Mikeは今作について、以下のように語る。
「このサウンドを偶然見つけて。すぐにプレイするのが楽しくなったんだ。これがニュー・アルバムでクリエイティヴィティをスパークさせている原動力なんだよ。あのフィーリングを追い求めていたんだ。でも不思議なことに「Figure it Out」あたりを振り返ってみても、この新作の胎芽はもう含まれているんだ」
「これまで僕らが築いていたものを破壊する必要がないことは分かっていたんだ。ただ単純にシフトしたりチェンジしたりしたところはあったけどね。当初はちょっとしたリ・インベンション(再発明)ぐらいを思い描いていたんだけど、きっと新しい感じに聞こえると思うよ」
発売・販売元 提供資料(2021/03/17)
UKロック・デュオが放つサード・アルバムは、新章を告げる快作と断言したい。大半がセルフ・プロデュースとなり、さらに"Boilermaker"の制作はメンバー憧れのジョシュ・ホーミ(クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ)が担当。そんな万全の体制のなか、ここにきてダフト・パンクやジャスティスなど自分たちの音楽ルーツへの回帰を標榜し、音楽的には初作『Royal Blood』の荒ぶる爆発力、2作目『How Did We Get So Dark?』のメロディアス路線を踏まえ、身も心も躍らせるダンス・ロックへと見事に昇華。耳をつんざくヘヴィーな演奏を聴かせる一方、タイトなビートの上で輝くポップネスとグルーヴは抜群に磨き上げられている。ピアノ・バラード調のラスト曲"All We Have Is Now"も実に美しい。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.449(2021年4月25日発行号)掲載)