サンクスギビング・ツアー 1967

★ビーチボーイズ、1967年11月の感謝祭ツアーから2公演を収録。
★デトロイト&ワシントン、高音質マスタークオリティ!

アルバム『スマイル』が頓挫し、モンタレー・ポップ・フェスへの出演取りやめと、ビーチボーイズにとって不運が続いた1967年。
気を取り直してアルバム『ワイルドハニー』を制作し、感謝祭に合わせたツアーを敢行。

通称「サンクスギビング・ツアー」と呼ばれる、1967年11月のツアーから、ツアー初日のデトロイト公演(11月17日)と、3日目のワシントン公演(11月19日)をカップリング収録。

アルバム『スマイル』の制作中止にすっかり失望したブライアンは、創作意欲を失くしてしまいますが、今度はメンバーたちが中心になって『スマイル』の断片からアルバム『スマイリー・スマイル』を制作し同年9月に発表。さらには初心に戻ってブライアンとマイク・ラブの共作曲9曲を用意し、レッキング・クルーを使わず、極力自分たちの演奏でアルバム『ワイルド・ハニー』を制作します。
そして迎えたツアー、低迷期にも関わらずステージ上のメンバーたちは楽しそうです。
自分たちで作り上げた『ワイルド・ハニー』の達成感もあったのでしょう。

特にカール・ウィルソンの貢献が素晴らしく、ブライアン不在のツアーで、彼の急成長したヴォーカルが、今後のバンドの顔にもなっていきます。

2公演ともに1965年のチャート1位曲「バーバラ・アン」で幕開け。
2曲目にはカールの歌う新曲「ダーリン」。3曲目はその「ダーリン」のシングルB面曲である牧歌的な「カントリー・エアー」と、新曲を多数組み込むセットリスト。
寸劇のようなイントロから始まる「すてきなブーガルー/How She Bugaloooed It」も、当時の流行というか、オーティス・レディングのフレーズである♪Sock Itを生かした新曲です。

珍しいところではワシントン公演での「Graduation Day」で、彼らならではのハーモニーで聴かせます。名曲「カリフォルニア・ガールズ」は途中で演奏を止める演出もあり次の「グッド・ヴァイブレーションズ」に挟まれるおいしい曲順に組み込まれたのが、タイトルチューン「ワイルド・ハニー」で、新作への彼らの自信がうかがえます。
さらにボーナスでボストン公演(11/23)から「ヘルプ・ミー・ロンダ」、「スループ・ジョン・B」が追加収録されています。

1967年という苦難の年に、原点に返り制作した『ワイルド・ハニー』とサンクスギビング・ツアー。
この知られざるツアーの充実ぶりには、永年のファンも驚きを隠せないのではないでしょうか。。
次回作となる、まだ見ぬ名作『フレンズ』を予感させるステージを、お聴きください。
当時の状況、エピソード、曲目などの日本語ライナーノーツ掲載。
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アルバム『スマイル』が頓挫し、モンタレー・ポップ・フェスへの出演取りやめと、ビーチボーイズにとって不運が続いた1967年。気を取り直してアルバム『ワイルドハニー』を制作し、感謝祭に合わせたツアーを敢行。通称「サンクスギビング・ツアー」と呼ばれる、1967年11月のツアーから、ツアー初日のデトロイト公演(11月17日)と、3日目のワシントン公演(11月19日)をカップリング収録。 (C)RS