| フォーマット | VHS |
| 発売日 | 1998年05月20日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | - |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | PCVH-10323 |
| SKU | 4988132525072 |
構成数 : 1枚

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ヴィスコンティ監督の音楽の造詣の深さは、貴族の教養ゆえと思っていたのは、私が門外漢で知識不足だったからで、マリア・カラスはヴィスコンティ監督に教えてもらったと語り(『The Callas Converpations』)、尊父はスカラ座役員だった。
本作品の印象は、衝撃的な心理的残酷さだった。冒頭部にある、正妻に浮気を認めさせるための主人公の告知のような会話。今では「手放したくない妹のようだ」とか言ってるけど、何なのか。いつものように平静を保つ正妻だが、やはり破綻は睡眠薬の過剰摂取の身体症状となって表れる。
両親共に文学部卒でも、私などは正妻の立場に感情移入して白けると、ダヌンツォ作品だろうが耽美小説でも、正妻を口説き直す夫も、ただ理屈っぽいだけである。破調の美しさで、非常に叙情的で素晴らしい場面なのだが。自業自得なのに、何を言ってるのかと、終始、読解が今一つ芳しくなくなる。残酷で捻れていく夫婦の気持ちの交錯、残酷の連鎖の結末。
映像は、叙情詩の美を湛え、ヴィスコンティ監督の真骨頂。是非、一見だけでなく、繰り返し鑑賞することをおすすめする。衣装の格調高い趣味の良さが心に沁み入る。選ばれ活けられた花々が一際美しい。
ルキノ・ヴィスコンティLuchino Viscontiの誕生日(1906年11月2日)に。