二人の音楽は、儚く、そして美しい。YouTube動画をきっかけに世界的な話題となったアルゼンチンの異色デュオ、名門デッカから待望のデビュー・アルバムをリリース! (C)RS
JMD(2021/04/10)
二人の音楽は、儚く、そして美しい。YouTube動画をきっかけに世界的な話題となったアルゼンチンの異色デュオ、名門デッカから待望のデビュー・アルバムをリリース!
2017年のYouTube動画が1,200万再生を超えるなど世界中で話題となり、2020年に名門デッカ・レコードと契約を果たしたアルゼンチン出身のグループ、カンデ・イ・パウロ (Cande y Paulo)。これまでにデッカから3枚のシングルをリリースしてきたキーボードのパウロ・カリッソとコントラバス/ヴォーカルのカンデ・ブアッソというこの異色のデュオですが、今回待望のデビュー・アルバムがいよいよリリースとなります。
アルバムのプロデュースは、これまでジョニ・ミッチェルやボブ・ディラン、ハービー・ハンコックやメロディ・ガルドーといった錚々たる面子を手掛けてきた伝説的なプロデューサーであるラリー・クラインが担当。レコーディングはロサンゼルスで行われ、アンソニー・ウィルソン (g)やビクター・インドリッツォ (dr)といった名手が味のある演奏でわきを固めており、このデュオが持つオーガニックでセンチメンタルな美しさが最大限に表現されています。
今回収録されているのは、ジャズ・スタンダードの「サマータイム」やヴェルヴェット・アンダーグラウンドの名曲「僕は待ち人」、ニール・ヤングの「シュガー・マウンテン」、ジェイムス・ブレイクのカヴァーもヒットしたファイストの「リミット・トゥ・ユア・ラヴ」、レナード・コーエンの隠れた名曲「トリーティ」といった幅広いジャンルからチョイスされたカヴァー曲。彼ららしいシンプル且つジャジーなアプローチで、どの曲からも新たなキャラクターを引き出しています。中でも母国アルゼンチンから生まれた「バロ・タル・ベス」と「プレグンタン・デ・ドンデ・ソイ」のエモーショナルなアレンジは必聴です。
名門デッカ・レコードが威信をかけて送り出す注目のカンデ・イ・パウロ。今後の動きにも期待が高まります。
発売・販売元 提供資料(2021/04/09)
大学教授・研究家という側面も持つキーボード奏者/コンポーザーのパウロ・カリッソと、彼のピアノ・レッスンの教え子であった女性コントラバス奏者/歌手のカンデ・ブアッソという異色デュオ。アルゼンチンのロック・レジェンド、ルイス・アルベルト・スピネッタの名曲《Barro Tal Vez》をカヴァー演奏した動画がYouTubeで1,000万再生を突破するなどで注目を集め名門デッカと契約、ラリー・クラインプロデュースによりこのデビュー作が録音された。スタンダードからロックまで幅広い楽曲を、スモーキーで伸びのある歌声と珠玉のアレンジで堪能出来る一枚。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.152(2021年6月20日発行号)掲載)
ルイス・アルベルト・スピネッタ"Barro Tal Vez"のカヴァー動画で脚光を浴びたアルゼンチンのデュオがアルバム・デビュー。コントラバスを弾きながら歌うカンデと鍵盤奏者のパウロによるシンプルなアプローチが、全編をプロデュースしたラリー・クラインのセンスも相まって静謐な余韻を残す。レナード・コーエン"Treaty"からファイスト"Limit To Your Love"、ニール・ヤングやヴェルヴェッツ、スタンダードまでの選曲も実にいい。
bounce (C)大原かおり
タワーレコード(vol.450(2021年5月25日発行号)掲載)