叙情的なロック・サウンドに乗せてスコットランドの風を世界に届ける、80年代~90年代を代表するロック・バンド、ビッグ・カントリー。彼らが1994年に発表したバンド初のライヴ・アルバム『WITHOUT THE AID OF A SAFETY NET』が、3枚組アナログ盤となって登場! 大ヒット曲「In A Big Country」を始め、スコティッシュの誇りを胸に繰り広げられる壮大なロックンロールに、再び世界が酔いしれる…。
1981年、スチュワート・アダムソンとブルース・ワトソンを中心にスコットランドで産声を上げ、83年の世界的大ヒット曲「In A Big Country」で一躍世界の人気バンドの仲間入りを果たし、80年代を代表するバンドの一つとして知られる世界的ロック・バンド、ビッグ・カントリー。惜しくも2001年に創立メンバーの一人であるスチュワート・アダムソンがこの世を去り、その活動に終止符が打たれたのだが、残されたメンバーは2007年に再び集い、今もなお活動を続けるベテラン・ロック・アクトだ。
彼らが1994年に発表したバンドにとって初のライヴ・アルバム『WITHOUT THE AID OF A SAFETY NET』は、1993年12月29日に彼らの地元でもあるグラスゴーのThe Barrowland Ballroomにて行われた故郷凱旋公演の模様を収録した作品だ。当時は11曲入りのライヴ・アルバムとしてリリースされていたのだが、2005年にフル・コンサートの模様を収録した2枚組エクスパンデッド・エディションが発売され、前半のアコースティック・セットから後半のフル・セットでのライヴという素晴らしいライヴ・パフォーマンスの模様をたっぷりと堪能できる作品となった。
「Alone」や「Ships」といった、当時発売されたばかりの最近作『THE BUFFALO SKINNERS』からの楽曲を中心に構成されたこのライヴは、「In A Big Country」や「Look Away」、「Fields of Fire」といった彼らのクラシック・トラックはもちろんのこと、「Rockin' In The Free World」や「Hey, Hey, My My (Out Of The Blue)」という2曲のニール・ヤングーのカヴァーも披露、男っぽいロックンロールとスコティッシュ・テイストをふんだんに取り入れた壮大なロック・ソングが観客の熱狂とともにヒートアップしていく様を見事に捉えた作品だ。全英チャート35位を記録したこのライヴ・アルバムが、今回3枚組アナログ盤となって発売されることとなった。
オリジナルのアナログ盤は限定数のみプレスされたもので、1枚のディスクに収録されていたのだが、今回発売となる新装版デラックス・ヴァージョンは、2CDで発売されていたフル・コンサートの模様をたっぷりと3枚の180グラム重量盤アナログに収録した、最良のサウンド・クオリティに重点を置いた仕様となっている。また、ギタリストにブルース・ワトソンによるライナーノーツを掲載したトライフォールド仕様のパッケージが採用されている。
JMD(2021/06/04)
Without the Aid of a Safety Net captures a live concert Big Country performed in December of 1993 at the Barrowlands in Glasgow, Scotland. For many observers, the band was well past its prime by this point, but for dedicated fans the first half of the disc is a treasure, showcasing the band in a stripped-down, acoustic setting. The second half is all electric, and while it sounds professional, it doesn't have the spark of other live releases in the band's catalog. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi