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| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2021年04月08日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Chateau de Versailles Spectacles |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | CVS034 |
| SKU | 4589538764951 |
構成数 : 1枚
【曲目】
フランソワ・クープラン(1668-1733):
1-6. 聖水曜日のための第1ルソン
7-12. 聖水曜日のための第2ルソン
13-18. 聖水曜日のための第3ルソン
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):
19-24. 第4の賛歌: 正しき者たちの幸福と見放された者たちの不幸について
フランソワ・クープラン:
25-28. 謝肉祭主日のためのモテ: 甦った救世主の勝利
【演奏】
ソフィー・ユンカー(ソプラノ)…1-6、13-28
フロリー・ヴァリケット(ソプラノ)…7-28
ヴェルサイユ旧王室礼拝堂管弦楽団(古楽器使用)
リュシル・ブーランジェ(バス・ド・ヴィオル)
アリス・コカール(バス・ド・ヴィオロン)
ピエール・リンデルクネシュト(テオルボ)
ステファーヌ・フュジェ(クラヴサン、オルガン・指揮)
【録音】
2020年6月13-17日
ヴェルサイユ旧王室礼拝堂

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白露を迎え、精神疲労の回復が滞るので、大ク―プランのルソンを聴いた。新しい録音を探すとヴェルサイユのレ―ベルから発売有。本レ―ベルは、映画の原作者が設立したバロック音楽センターとも密接。ヴェルサイユ宮殿が基なので、より得るものが違うし、旧王室礼拝堂が録音場所、響きにも後光があるように感じられる。もっと、ヴェルサイユ宮殿を、点在していた知識を整理して確かなものにし、真価を知り得たいと改めて願っている。
耳を啓き育てる作品で、初聴時よりも、重聴することで魅力を感受出来るようになる。
本盤は、実父を早くに亡くした未成年大ク―プランの職位の代理を務めたドラランド作品も併載。宮廷音楽家たち、特に楽長たちは、人の心に的確精確に叶う、優れた美質を備えていると感得する。歓心を買うことも当然仕事であったとは思うが、美事で感服する。失寵は先ず有り得なかった、高い心的技術と拝察する。
“ルイ14世の再晩年の時期、王室シャペルの副楽長の地位はドラランド一人が独占したわけである。ドラランドは、ルイ14世の信任が厚く、王の晩年の時代には、シャンブルの仕事と同様、シャペルの仕事もほぼ一人で行ったことがわかる。”(今谷和徳 井上さつき『フランス音楽史』より)
クラヴサン作品で特に有名な大ク―プランだが、本作品は“パリのブ―ロ―ニュの森にあったロンシャン女子修道院(現在はない)ともつながりをもち、ここのために作曲した”(同上)オルガン音楽の傑作として名高い。
“ルイ十四世時代はまた、パリの各教会で優れたオルガニストたちが活躍し、オルガン音楽が多く生み出された時でもあった。”(同上)
「偉大なる世紀」と称賛される、72年の長い統治期間の質と量ともに優れた内容がわかる。遷都を決意させた一因、10歳の時に経験したフロンドの乱も、太陽王の気骨や心棒となっていったのではないだろうか。
ヴェルサイユ文化は、知る毎に頌を重ねる事となる。
フランソワ・ク―プランFrançois Couperin
の祥月命日(1733年9月11日)に。