音響の魔術師、名匠ダニエル・ラノアの新作はゴスペル!
U2、ピーター・ガブリエル、ボブ・ディランなど数々の名作のプロデューサーとして活躍し、その独特の音空間作りで多くの尊敬を集めるダニエル・ラノワ。ソロ名義としては約5年ぶりとなる新作がこちら。実際に教会で活動するヴォーカル/オルガン奏者のジョニー・シェパード、盟友ロッコ・デルーカらと「トラディッショナルなゴスペルと現代のエレクトロニクスの融合」を目指し制作。アイザック・ヘイズの楽曲からの引用もある冒頭曲からして、ディープなオルガン&歌声の響きにクラりとします。レゲエ風味な(2)も良い感じです。シンプルなようで奥深い音風景を楽しめる1枚。
(C)吉祥寺店:狩野 卓永
タワーレコード(2021/04/30)
ソロとしては約5年ぶりとなる新作は、ゴスペル・シンガーであるジョニー・シェパードのヴォーカルを中心に据えた、本人いわく〈古典的なゴスペルと現代的なエレクトロニクスの融合〉をテーマにした一枚。レゲエやアフリカ音楽などさまざまな要素も顔を覗かせ、残響音を活かした音作りはいかにも彼らしいが、最終的に聴きやすくシンプルに仕上げているところは流石。ラノワ流アメリカーナの新たな傑作だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.449(2021年4月25日発行号)掲載)