京都インディー・シーンのブライテスト・ホープの呼び声も高いバンド、ギリシャラブが遂に東京に進出。3rdフルアルバムを堂々リリース!ドレスコーズ志磨遼平主催のイエスレコードを離れ、新たに設立した自主レーベル<都市国家レコード>からリリースされる今作。ギリシャラブの持ち味であるひねくれたセンスはそのままに、より純度の高いポップ・アルバムが完成した。リード・トラック『カフェ・オ・レ』の、美しいコーラス・ワーク、警句と幻想、現実と夢の入り混じった、幻想的でありながらひとさじのユーモアを加えたボーカル天川悠雅の歌詞の紡ぎ出す世界はギリシャラブのディスコグラフィーの中でも白眉と言えるだろう。 (C)RS
JMD(2021/02/11)
志磨遼平の主宰レーベルを離れ、みずからの都市国家レコードから放つ3作目。聖歌のようなコーラスがインパクト大のリード曲"カフェ・オ・レ"、トロピカルでオリエンタルな音像が桃源郷を妄想させる"しとやかな獣"、スティールパンが優しく舞う" 旅のボヘミアン"、チェンバー・ポップ感のある"エロスの涙"など、妖しいムードも天川悠雅の蠱惑的なヴォーカルもますます磨きがかかった。骨抜きにされよう。
bounce (C)田山雄士
タワーレコード(vol.448(2021年3月25日発行号)掲載)