ハーバートのAccidental Recordsからデビューしたロンドンのオルタナ・ソウル・トリオ、ヘジラのメンバーとして知られ、エイミー・ワインハウス、ハーバート、カインドネス、ブラッド・オレンジなどの作品にも参加する経験豊富なマルチ・インスゥトルメンタリストにして作曲家/プロデューサーのサム・ベステ。弱冠17歳でエイミー・ワインハウスのワールド・ツアーにピアニストとして参加。長年、演奏家、プロデューサーとして数々の才能とレコーディングや演奏を重ねてきた才人がついにスタートさせたソロ・プロジェクト=ザ・ヴァーノン・スプリング。
2019年後半以降、数多くのシングルをリリースしてきましたが、待望のソロ・デビュー・アルバムがリリース。2019年、父を失ったさなかに作られ、2020年、新型コロナウイルス蔓延による最初のロックダウン期間に完成した作品。
控えめな美しさを持つミュート・ピアノ・サウンドに、声やサンプリングなどの繊細なエレクトロニクスのテクスチャーを取り入れて作られています。ニルス・フラームやゴールドムンドのミュート・ピアノや、ジェイムス・ブレイクのメランコリーな実験性、洗練されたジャズのソングライティングの影響を、豊富な経験に裏打ちされた天性のセンスで掘り下げ、研ぎ澄ませた精神浄化作用のある繊細なピアノ作品です。
発売・販売元 提供資料(2022/11/14)
弱冠17歳でAmy Winehouseのツアーのピアニストに抜擢され、マルチな才能を持つ稀代のアーティスト=Sam Besteのソロプロジェクトが遂に始動。2019年の父の逝去やコロナ禍の混沌の中で作られたのが今回のデビュー作だ。繊細でミニマムなピアノが織りなす柔らかなテクスチャーの音色に、声のサンプリングや管弦のストリングの音を取り入れている。ジャズで培った経験に生来の作曲のセンスが合わさる事で聴く者の心をも浄化させる様な包容力を持つ1枚になっている。特にJames Blakeのカバー、「Waves Know Shores」は彼の天性の才能を存分に発揮した1曲となっており、ポップスを愛聴するリスナーにも是非オススメしたいアーティストだ。
intoxicate (C)石田真生
タワーレコード(vol.151(2021年4月20日発行号)掲載)