ガレージ・パンク・ジャズ・バンドとも呼ばれるブッチャー・ブラウンの、メロウさをファンキーに演奏するバンド感溢れるライヴ作品!
ヴァージニア州リッチモンドを拠点に活動するブッチャー・ブラウン。デヴォン・ハリス(キーボード)、コリー・フォンヴィル(ドラム)、モーガン・バース(ギター)、アンドリュー・ランダッツォ(ベース)、マーカス・テニー(サックス、トランペット)から成るこの5人組ジャズ・バンドは、ヒップホップ世代以降の感性が光るサウンド志向と、オールドスクールな職人気質のプレイヤーとしての側面を持ち合わせた、非常に現代的なバンドだ。そんな彼らが2018年にリリースしたライヴ盤『カムデン・セッション』が、この度日本特別仕様盤として再発される。ロンドンにあるマーク・ロンソンのスタジオ=ゼリグ・サウンド・スタジオで録音され、編集やオーヴァーダブを一切行なっていないという本作には、バンド本来の魅力が生々しく記録されている。
イントロダクションを経て演奏されるのは、「Fiat」。コリー・フォンヴィルのパワフルなドラムとモーガン・バースのワウ・ギターが印象的なこの曲は、元々70年代ブラックスプロテーション映画のサントラを思わせるファンキーな楽曲だが、ここではオリジナル版の倍近い長さのセッションを繰り広げ、ギラギラの装飾品をつけたアイザック・ヘイズが登場してきそうな熱演を聴かせてくれる。オリジナル版にはなかった、終盤のデヴォン・ハリスによるローズのソロも素晴らしい。続く「Street Pharmacy」では、フォンヴィルとアンドリュー・ランダッツォによる、ヒップホップ/R&B的なビートが、彼らのもうひとつの魅力を顕にしている。バースのカッティング・ギターやハリスのクラヴィネット、マーカス・テニーのトランペットによるメロウな歌心と合わせ、ネオ・ソウルのフィーリングを感じることができるだろう。バースは、インタールードを挟んだ「Camden Square」でもR&B的なエッセンスを含んだギターが印象的。この曲は、ハリスがアコースティック・ピアノを演奏するセッション動画もぜひ観てほしい。最後の、ソロを回しながら完璧なアンサンブルを聴かせる「918」は、彼らの挨拶代わりにもなりそうな一曲だ。バンドは本作リリース後、カマシ・ワシントンのUSツアーにサポートとして同行しているが、きっとこの曲も演奏されたことだろう。
ヒップホップ世代以降の感性が光るサウンド志向と、オールドスクールな職人気質のプレイヤーとしての側面を持ち合わせた注目の現代的バンドブッチャー・ブラウン。細部へのこだわりが堪能できるスタジオ盤も素晴らしいが、彼らのプレイヤーとしての実力をダイレクトに体感するのには、やはりライヴ盤がいい。
発売・販売元 提供資料(2023/02/24)
ヴァージニア州リッチモンドを拠点に活動するブッチャー・ブラウン。デヴォン・ハリス(キーボード)、コリー・フォンヴィル(ドラム)、モーガン・バース(ギター)、アンドリュー・ランダッツォ(ベース)、マーカス・テニー(サックス、トランペット)から成るこの5人組ジャズ・バンドは、ヒップホップ世代以降の感性が光るサウンド志向と、オールドスクールな職人気質のプレイヤーとしての側面を持ち合わせた、非常に現代的なバンドだ。そんな彼らが2018年にリリースしたライヴ盤が、この度日本特別仕様盤として再発される。ロンドンにあるマーク・ロンソンのスタジオ=ゼリグ・サウンド・スタジオで録音され、編集やオーヴァーダブを一切行なっていないという本作には、バンド本来の魅力が生々しく記録されている。 (C)RS
JMD(2021/02/04)